真夏のレジャーと言えば登山に海水浴ですね。
残念ながら決まって週末は悲しいニュースに接します。
注意喚起の意味を込め私の経験談を過去のブログから再掲載します。
毎年夏になると必ず思い出す出来事があります。
40数年前の二十歳の夏の事でした。従兄弟とその友達と4人で愛知県からクルマで出かけ長野県の黒四ダムを観光し大町で宿泊し翌日は新潟県の糸魚川に抜けて日本海の親不知子不知(おやしらずこしらず)海岸で海水浴をしました。
海岸から10mほどの場所で1人で素潜りを楽しんでいました。
ところが水面に顔を出す度に海岸から離れているのに気が付きました。
泳ぎには自信があったのでクロールで海岸を目指して泳ぎますがピッチを上げてもどんどん離れていきます。
とうとう海岸の人達が米粒のようになり海水浴場が海岸の一部だとわかる位置まで来ました。
疲れてきたので泳ぎを止めて仰向けで海面に浮かぶと「沖へ向かって流されている」と理解しました。
恐怖でいっぱいでしたが冷静に考えることにしました。
海パンしか履いてませんが海水で浮力があります。
「元の海岸へは戻れない。でも身体は浮いている。それなら岩場でもどこでも辿り着きさえすれば」と。
そこで「海岸に対して斜め方向に泳ごう」と決めました。
姿勢は仰向けのままで手足を使って、ちょうどカエルが仰向けで泳ぐような形です。
スピードは遅いけど確実に進み体力の消耗が少ない泳ぎ方です。
景色の違う海岸に辿り着き歩いて長い海岸線を歩いて仲間の元へ戻りました。
「3時間も何処へ行ってたの?」と言われ何km流されたのだろうかと思いました。
当時はまだ離岸流について今ほど知らされてなくその恐ろしさを身をもって経験しました。
もし沖に流されてもパニックにならない。
沖に流されたら岸に平行し少し斜めに泳ぐ。
いやもう海で泳がない。
それ以来、私は海水浴には行ってません。