CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-101「いぬやしき」(日本)

2018年05月03日 01時17分29秒 | 日本映画
本当の俺はもう死んでいるのか
 定年を間近に控え、会社にも家庭にも居場所のない冴えないサラリーマンの犬屋敷壱郎。医者から末期ガンで余命僅かと宣告されても家族にも打ち明けられないまま、ただ一人で悲嘆に暮れるだけ。
 そんな時、謎の事故に巻き込まれ、身体が機械化されたサイボーグとして甦り、超人的な力を宿すことに。高校生の獅子神皓もまた同じ事故で同様のパワーを手に入れるのだった。すると犬屋敷は自らの力に戸惑いつつも、その力を使って人助けに奔走する。
 一方、やり場のない怒りを抱えた獅子神はやがて己の悪意を人類全体に向け、手にした力で冷徹かつ無慈悲に無差別大量殺戮を実行していくのだったが。(「allcinema」より)


 謎の光の物体の衝突に巻き込まれ、サイボーグの体になってしまった二人の男の戦いを描いたSFアクション。

 同じ時、同じ場所で事故に巻き込まれたサラリーマンの犬屋敷壱郎と高校生の獅子神皓。
 サイボーグの体になったことに驚く、犬屋敷であるが、傷を癒す力があることを知り、その力を使って人を助けていく。

 逆に獅子神は圧倒的なパワーを使って人を殺し、やがて大量殺人を行うまでにいたる。

 二人とも、自分の置かれた境遇に不満があるものの、同じ力を有しても、その使い方は違ってくる。
 性格もあるのだろうが、心の持ちようの違いなんだろうな。

 その力で人を殺していることを知った犬屋敷は獅子神を止めようと彼に立ち向かうことを決意する。


 前半は、自分の変わりように驚きながら、その力で細々と人を助ける犬屋敷の様子と、その力で幸せそうな家族を殺す獅子神の姿が描かれ、二人を対比させながら物語は静かに進行していく。

 しかし、後半は大量殺人を始める獅子神によって、ことは大きくなり、やがて新宿を破壊しかねない戦いとなっていく。

 空も飛べる二人の空中戦はなかなか見応えあり。
 新宿上空で、ビルを破壊しながらの戦いが繰り広げられるが、鑑賞していたのが新宿ピカデリーで、正にその前の通りも二人が飛んでいき、ちょっと不思議な気分になったな。

 かなりリアルな空中での激突シーンであった。

 家族にもバカにされている犬屋敷であるが、新宿で危険な状況となっている娘を救い出すために奮闘する。

 果たして犬屋敷の正体は家族の知ることとなり、彼はヒーローとなるのか。
 圧倒的な力を持つ二人の戦いの決着はどうなるのか。

 彼らが変身した理由などは明らかにされなかったが、見応えあるアクション・シーンとうだつの上がらないオヤジがヒーローとなる展開に惹き込まれる作品だった。

/5

監督:佐藤信介
出演:木梨憲武、佐藤健、本郷奏多、二階堂ふみ
    三吉彩花、生瀬勝久、濱田マリ、斉藤由貴、伊勢谷友介
於:新宿ピカデリー

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