CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-100「となりの怪物くん」(日本)

2018年05月02日 19時15分21秒 | 日本映画
淋しいのは相手がいるから
 高校1年生の水谷雫は幼い頃から母親に認められたいがために良い成績をとることに必死で、友達や生き物に対してまるで興味がないガリ勉&冷血女子。そのとなりの席にいるはずだった吉田春は、入学早々上級生相手に暴力事件を起こしてそのまま不登校になっていた。
 そんな問題児には関わりたくない雫だったが、先生に頼まれてしまい、たまっていたプリントを彼の家まで届けるハメに。するとなぜか春に懐かれてしまい、勝手に“友達”認定されてしまう。
 以来、迷惑に思いながらも行きがかり上春の世話を焼くうち、少しずつ彼の本当の人柄を知り、いつしか心惹かれていく雫だったが。(「allcinema」より)


 こちらも人気コミックを実写映画化した青春ストーリー。

 それぞれ違う理由で友人のいない水谷雫と吉田春。
 雫は期待して裏切られるのを恐れ、友人を作らず、勉強に埋没。
 春は友人は欲しいものの、ちょっと奇怪な言動で周囲の人間に〝怪物〟と呼ばれ恐れられ、人が遠ざかっていく。

 そんな二人が偶然出会い、春が強引に雫を友達と認定したことから始まり、二人の周囲に人が集まりだし、更に二人の気持ちも変わっていく。

 雫のことを友達と呼び、すぐに好きだと言うところは、納得できる出だし。

 雫は最初、何かと付きまとってくる春をうざったく思い、勉強に専念しようとするが、春のペースに巻き込まれ、徐々に心地良くなっていく。

 雫と春の関係がどのようになっていくのかという興味もあるが、本作は友人と共に過ごす時間の大切さ、楽しさを感じさせる話であったな。

 雫と春はそれぞれ家庭に対して、悩み、失望を抱えている様子で、やがて春の家族の秘密を知ることによって事件が起こり、二人の仲は危うくなる。

 春は、純粋無垢で言動も実直。それに惹かれて、人が集まってくるが、ちょっと鈍感なところもある。
 学級委員の大島千づるの気持ちに対する春の言動は、ちょっと千づるが可愛そうだったかな。

 友人たちの恋模様や、春の元同級生のヤマケンを含む、雫、春の三角関係など、青春ストーリーでは王道的なエピソードもあり。

 恋模様と友情を描いたオーソドックスな話であったが、楽しめた一本だった。


 春の従兄弟、満善が経営するバッティング・センターに皆がよく集まるのだが、こういう場所があるというのはいいものだな。

/5

監督:月川翔
出演:菅田将暉、土屋太鳳、古川雄輝、山田裕貴
    池田エライザ、浜辺美波、佐野岳、佐野史郎、速水もこみち
於:新宿ピカデリー

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 18-099「ミスミソウ」(日本) | トップ | 18-101「いぬやしき」(日本) »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

日本映画」カテゴリの最新記事