CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

23-164「GONZA」(日本)

2023年07月08日 00時05分38秒 | 日本映画
奈良だけに、奈良漬け?
 ゲーム好きということ以外なにも取り柄がない鹿島拓海は、奈良で行われる会社の新人研修に参加し、そこで出会った才色兼備の新人女性社員・北嶋ナディアに一目ぼれする。
 研修では5人が一組になり最終日にプレゼンをすることになり、拓海はナディアと同じチームになる。資料づくりに勤しんでいた拓海たちだったが、そこで神様へのお供え物として置いてあった奈良の郷土食・権座(ごんざ)を口にし、「人間が食べると罰が当たる」とされる鹿せんべいをつまみ食いしたことから、チーム5人の心と体が入れ替わってしまう。
 思わぬハプニングに混乱する5人は、それぞれが抱える悩みやコンプレックスが浮き彫りになるなかで、プレゼンまでに元の状態に戻ろうとするのだが。(「作品資料」より)


 新入社員の研修で奈良へとやって来た鹿島拓海。

 そこで出逢った同じ新入社員の北嶋ナディアに一目惚れする。

 そんな拓海とナディアは五人一組で行う研修チームで一緒になる。

 そんな中、五人に思わぬ出来事が起きる。

 拓海とナディアの体が入れ替わり、更に同じチームの三人も体が入れ替わってしまう。

 思わぬ事態に混乱する五人であったが、何とか元に戻ろうと原因を探り、解決の糸口を見つけようとする。

 奈良を舞台にしているということで、奈良に関する事柄をフィーチャーしている。

 タイトルになっている〝GONZA〟というのは、奈良の郷土料理、権座のことらしい。

 それを食べたこと、更に人間が食べると罰が当たるとされている鹿せんべいを食したことで、今回のことが起こったようなことを語っている。

 体が入れ替わったことによる混乱や戸惑いの中で、車椅子の者やLGBTQにも多少言及している内容となっているよう。

 主線となるのは、拓海とナディアの関係だろうか。

 初めて会った瞬間、〝好き〟と口にしてしまった拓海。

 好きという気持ちが理解できないナディア。

 体が入れ替わったことによって、お互いを頼り、お互いが感じたことを知るようになる。

 体が入れ替わったことで、それぞれが抱える悩みが露わとなり、それを理解しようとする五人。

 そんな中、果たして最終プレゼンまでに五人は元の体に戻れるのか。

 もうちょっと謎を探る際に、奈良に関する事柄を見せてくれても良かったかなと思うが、物語の展開としては面白いSFラブ・ストーリーであった。

/5

監督:千村利光
出演:上村侑、坂巻有紗、久住小春、篠田諒、鈴原ゆりあ、小西貴大、望月歩、川井亘、須賀由美子、真弓
於:池袋シネマ・ロサ

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