CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

21-048「哀愁しんでれら」(日本)

2021年03月03日 23時26分30秒 | 日本映画
白馬に乗った王子様より、外車に乗ったお医者様
 児童相談所で働く小春は、母に捨てられたという過去を抱えながらも、自転車屋を営む実家で平穏な日々を送っていた。ところがある夜、立て続けに不幸に見舞われ、一晩ですべてを失ってしまう。そんな時、泥酔していた開業医の大悟と運命的な出会いを果たす。
 やがて、8歳の娘ヒカリを男手ひとつで育てている彼の優しさに触れ、ヒカリにも懐かれた小春は、出会って間もない彼のプロポーズを受け入れる。
 こうして人生のどん底から一転、思いもよらぬ理想的な結婚を果たし、誰もが羨む幸せを手にしたかに思われた小春だったが。(「allcinema」より)


 10歳の時に母親が家を出て、父親、祖父、妹と暮らし、児童相談所で働く小春。

 ある夜、怒涛の不幸の連続で全てを失くしてしまった時、開業医をしている大悟と出逢う。

 大悟はシングル・ファーザーで、8歳の娘、ヒカリを育てているが、そのヒカリも小春になつき、小春と大悟は結婚することとなる。

 絵に描いたような幸せを手にした小春は、このまま幸せな生活を送るかと思われたが、そこには思わぬ落とし穴が待っていた。


 前半は、小春が大悟と出逢い、結婚するまでの過程が描かれ、そこには幸せオーラが満載である。

 しかし、急転直下、それまでいい子でいたはずのヒカリの態度が急変。
 更に、ヒカリの心の闇も明らかになっていく。

 大悟自身もどこか怪しげな雰囲気を見せ始めており、必ずしも白馬の王子様という雰囲気ではなくなる。

 小春は大悟とヒカリとの生活にどんどん追い込まれていくようで、果たしてこの先、彼女がどうなってしまうのか気になるところ。

 やっぱり出逢って、それ程時間が経たずに結婚することはリスクがあるのかな。
 それよりも、他人の子供の母親になるということが難しいのか。

 かなりヒカリは特異な存在のような感じではあるが。

 そのまま家を出た方が良かったのだろうが、かつて母親に捨てられたという想いが、彼女を引き留めてしまったのだろうか。

 彼女が最後に取った行動は、もう常軌を逸した以外何ものでもないな。

 生真面目な気持ちがとんでもない方向へ行ってしまった感じである。

 あまり気分はスッキリしない話であったな。

/5

監督:渡部亮平
出演:土屋太鳳、田中圭、COCO、山田杏奈、ティーチャ
   安藤輪子、金澤美穂、中村靖日、正名僕蔵、銀紛蝶、石橋凌
於:TOHOシネマズ日比谷

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