CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

22-140「死霊のえじき」(アメリカ)

2022年07月08日 20時53分11秒 | アメリカ映画
芸を教えているのか
 ゾンビは増殖を続け、地球を埋め尽くそうとしていた。
 軍の地下基地ではサラを始めとする科学者たちがゾンビに関する研究を行なっていた。ローガン博士はバブと名づけたゾンビを飼いならしていたが、肝心の研究は遅々として進まず、人間同士の対立も絶えない。そんな争いの果てに、基地内にゾンビたちが侵入。
 サラたちの運命は?(「作品資料」より)


 1985年製作、日本では1986年に公開されたゾンビ・ホラー。

 ジョージ・A・ロメロ監督作品で「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」「ゾンビ」に続くゾンビ・シリーズ第3弾ということらしい。

 初見ではあったが、ポスター・ビジュアルにあるような無数の手が壁から突き出される画は記憶に残っていたな。
 だが、実際このシーンはそれ程重要ではなかったな。

 何となく観ていると、イメージとしては「ゾンビ」の後日譚のような話だなという印象。

 ゾンビが増殖した世界で、軍の地下基地にサラを始めとする科学者たちと、ローズ大尉を始めとする軍人たちがゾンビたちから逃れながら過ごしている。

 サラたちはゾンビと共存、あるいは飼いならす方法がないかを研究しているが、ローズらはそれをあまり歓迎しておらず、常に対立の立場にある。

 本作はゾンビの襲撃というよりも、生き残った人間たちの対立を主として描いており、人間の業を表わしているようである。

 また科学者のローガン博士は、研究のために捕らえたゾンビに対し、かなりえげつない実験を行ったりしている。
 更にバブと名付けたゾンビに教育を施そうとする。

 このあたりの展開は、この後のゾンビ映画にも描かれたこともある内容であった。

 そして、バブに教育を施したことで、それが最後に活きてくる展開となる。

 この活きてくる展開は、ある意味溜飲下がるようなシーンだったな。

 ほとんど地下基地での人間たちの対立を描いており、ゾンビの襲撃はクライマックスだけであったのが、少々物足りなさを感じたが、究極の立場に置かれた人間たちの対立、そしてローガン博士のバブへの教育など、興味深い内容の作品ではあったな。

/5

監督:ジョージ・A・ロメロ
出演:ロリ・カーディル、テリー・アレクサンダー、ジョセフ・ピラトー、ジャーラス・コンロイ、アントン・ディレオ
   リチャード・リバティ、ハワード・シャーマン、G・ハワード・クラー、ラルフ・マレオ、ジョン・アンプランス
於:シネマート新宿

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 22-139「哭悲 THE SA... | トップ | 22-141「ジャバーウォッキー... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

アメリカ映画」カテゴリの最新記事