CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

24-197「フィリップ」(ポーランド)

2024年07月05日 00時23分44秒 | ポーランド映画
雲が少ない、空襲があるかも

 1941年、ワルシャワのゲットーで暮らすポーランド系ユダヤ人のフィリップはナチスによる銃撃に遭い、恋人サラや家族を目の前で殺されてしまう。

 2年後、フィリップは自身をフランス人と偽ってドイツ・フランクフルトの高級ホテルのレストランでウェイターとして働きながら、ナチス将校の夫を戦場に送り出した孤独な妻たちを次々と誘惑することでナチスへの復讐を果たしていた。

 嘘で塗り固めた生活を送るなか、フィリップは知的な美しいドイツ人リザと出会い恋に落ちるが。(「作品資料」より)


 ナチス・ドイツに恋人や家族を殺されたユダヤ人のフィリップ。

 その2年後、フィリップはフランス人と称し、フランクフルトの高級レストランで働いている。

 そのホテルは、ドイツ人将校もよく訪れるホテルで、そこで復讐の機会を伺っているのかなと思った。

 しかし、そんな様子は一縷も見せることなく、女性を口説き落とすことに精を出している。

 それがどうやら復讐のようで、夫が戦場に出ているナチス将校の妻たちを誘惑することで復讐心を満たそうとしている。

 ドイツ人女性と関係を持った外国人男性は見つかれば処刑され、外国人男性と関係したドイツ人女性は髪を切られ、晒し者にされるよう。

 そんな中、フィリップはドイツ人女性、リザと出逢い、本気の恋に落ちていく。

 果たして2人の愛の行方はどうなるのか。

 フィリップの過去を知る女性がホテルに泊まり、部屋を確保してくれと言う。

 彼女の方が何かを企んでいる感じである。

 折しもホテルでドイツ人将校の結婚式が開かれることになっており、そこで何かが起こりそうな予感である。

 天涯孤独となったユダヤ人青年、フィリップの復讐と愛の行方を描いたサスペンス・ドラマ。

 話の行き着く先が興味深く、面白い1本であった。

/5

監督:ミハウ・クフィェチンスキ

出演:エリック・クルム・ジュニア、ヴィクトル・ムトゥレ、カロリーネ・ハルティヒ、ゾーイ・シュトラウプ、サンドラ・ドルジマルスカ

於:池袋HUMAX CINEMAS

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