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CINECHANが観た映画について

映画ブログ。感想というより記録のようなもの。
基本的にはネタバレに近いものがあります。

18-163「ALONE アローン」(アメリカ・スペイン・イタリア)

2018年08月02日 21時50分41秒 | アメリカ映画
立ち止まるな、一歩前に踏み出せ
 凄腕スナイパーの米軍兵士マイクは、砂漠でのテロリスト暗殺に失敗し、相棒のトミーとともに退却を余儀なくされる。
 しかし移動中に地雷原に迷い込んでしまい、トミーが爆死し、自身も地雷を踏んで一歩も動けなくなってしまう。無線で救助を要請するも、救援が到着するのは52時間後。
 昼は灼熱、夜は極寒という地獄の環境の中、次々とアクシデントに見舞われ、次第に意識も混乱していくマイクだったが。(「allcinema」より)


 砂漠で地雷を踏んでしまい、身動きが取れなくなった兵士の姿を描いたシチュエーション・スリラー。

 同じような話を描いたフランス映画の「トラップ」という作品があり、そのリメイクなのかな。


 中東で相棒のトミーと共に任務にあたっていたマイクは、砂漠の地雷原に迷い込み、トミーは爆死。マイケルも地雷を踏んで身動きができなくなる。

 何とか救助を要請するが、到着できるのが52時間後だという。

 灼熱の太陽が照り付け、砂嵐に襲われ、更に夜には狼の襲撃に見舞われる中、マイケルは地雷を踏んだ足を動かせずに耐え抜いていく。

 地雷を踏んで、そこから動くことができないので、8割がたはその場でのマイケルの姿が映し出される展開。

 その間にどんなことに遭遇するのかと思っていたが、体も精神もまいっていく中、現実とも幻想ともつかぬものを見るようになる。

 敵が近づいてくるということより、マイケルが秘めていた想い、苦悩がさらけ出されていくような展開となっていく。

 砂漠にも狼がいるんだと思いながら、それこそも幻想ではないかと思わせる。

 身動きがとれないマイケルに何度か近づいてくる地元民の父と娘。
 そして彼がマイケルに投げかける言葉。それは何かマイケルの心を解き放とうとするようなもの。

 「トラップ」は現実との対峙であったが、本作は自分の内側にあるものとの対峙という雰囲気だったな。

 果たしてマイケルはこの苦境を脱することができるのか、それとも力尽きてしまうのか。

 ちょっと、内面を映し出すような映像がしつこいかなと思わせるところもあったが、緊張感もあり、その結末が気になる作品だった。

/5

監督:ファビオ・レジナーロ、ファビオ・グアリョーネ
出演:アーミー・ハマー、アナベル・ウォーリス、ジェフ・ベル
    トム・カレン、クリント・ディアー、ジュリエット・オーブリー
於:新宿シネマカリテ

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