田舎へ行ってご/見てご!

二地域居住(田舎暮らし)、花・写真、古民家めぐり、旅、日々のあれこれなど。

春の実:草苺

2024年05月17日 | 花さんぽ・花めぐり

'230518 こどもの頃、「クサイチゴ(草苺)」(Rubus hirsutus)の赤い果実を食べたことがあります。

別名:ワセイチゴ(早稲苺)

バラ科キイチゴ属の落葉小低木で林地に普通に生える。

日本(本州・四国・九州)/朝鮮・中国に分布

花期:4~5月 花がつく枝は短く少数の葉があり先に1~2個の花が咲く。

花は白色で大型の5弁花、花弁は長さ15~20mm、卵円形ないし広楕円形。

果実は5~6月、1㎝ほどの球形で赤色に熟す。

刺は細く疎生する。葉は薄く奇数羽状複葉で互生し、細かな重鋸歯があり、両面は有毛。

地下茎が長く横に這い、新芽を出して繁殖する。 


春の花:ウコギ

2024年05月16日 | 花さんぽ・花めぐり

五加木(五加)」と書いて「ウコギ」と読みます。なかなか読めないですよね。

先日(5/4)訪問した歴博「くらしの植物苑」に「ヒメウコギ」(左)と「ヤマウコギ」(右)が並んで植えられ、どちらも開花していました。

よく見ないと気が付かない地味花ですが、新芽と若葉はいずれも山菜に、根皮は薬用(五加皮)に使われるそうです。

ウコギ科ウコギ属の落葉低木

先ずは「ヒメウコギ(姫五加木)」(Eleutherococcus sieboldiana)から。

別名:ウコギ(五加木) 中国名:ウコ(五加) 中国原産で日本各地にも分布。

樹高:1~2m。雌雄異株(日本には雌株がないそうです)

花期:5~6月。短枝の葉の間から短い花柄を出して、緑白色の小さな球状の散形花序をつける。

樹皮は灰褐色で丸い皮目ができ、 茎には鋭い扁平な棘がある。

葉は小葉5枚の掌状複葉で、中央の小葉が一番大きい。長い柄がついている。裏面には光沢がある。

果実は8~9月に黒紫色に熟し、扁平球形で径約6~8mmほど。

 

次に低地の林内に生える同じ仲間の「ヤマウコギ(山五加木)」(E. spinosus

別名:ウコギ(五加木) 日本原産(本州・四国・九州に分布)

樹高:2~4m。雌雄異株。若枝、葉に毛がある。

花期:5月。枝先に1本の花柄を伸ばして球形の散形花序に黄緑色の5弁花を多数つける。

枝には楕円形の皮目がある。節ごとに長さ3~13mmの太くまっすぐな鋭い刺がある。

小葉5枚の掌状複葉で、中央の小葉が一番大きい。枝にはトゲがあるのが特徴

果実は8~9月に黒熟し、扁平球形で径約5mmほど。 

ヒメウコギの花柄は10㎝近くあり、葉の間から飛び出すように開花。一方、ヤマウコギの花柄は3~6cm。葉柄よりも短いため、花は葉に埋もれるように咲く。

 

なお、こちらの「ミツバウコギ(三葉五加木)」(E. trifoliatus は、半つる性常緑小低木

'200921 三出葉をもつことが和名の由来。 宮古島、中国、台湾、フィリピンに分布

’2005に宮古島にも分布することが発表されたが、個体数は極めて少なく、日本では同島の一集団のみ。

'211212 花期:9~1月(台湾自生)

植物体は樹上、岩上などに這うように伸び、その先端付近にウコギ科の特徴でもある散形花序の花をつける。


春の花:矢車草

2024年05月15日 | 花さんぽ・花めぐり

山地の湿った林内に群生する「ヤグルマソウ(矢車草)」(Rodgersia podophylla

ユキノシタ科ヤグルマソウ属の多年草 

花期:6~7月 花茎は高さ0.8~1.2mになり、数個の茎葉がある。

先端に長さ20~40㎝の円錐花序を出し、白色の小さな花を多数つける。

根性葉は長柄があり、小葉5個からなる大型の掌状複葉。

小葉は長さ20~40㎝の倒卵形で先が浅裂し、裂片は三角状。

 


春の花:カイジンドウ

2024年05月14日 | 花さんぽ・花めぐり

花がウツボグサジュウニヒトエ(十二単)に似る「カイジンドウ(甲斐竜胆)」(Ajuga ciliata var. villosior

名前は甲斐の国に産する「リンドウ(竜胆)」に由来するすだが、リンドウには似ていない?

シソ科キランソウ属の多年草 絶滅危惧II類(VU)

日本固有変種で北海道から九州に分布

草丈:30~40㎝。直立し全体に毛がある。

葉は対生につき、卵形~広卵形で先が尖り、葉縁には不規則な粗い欠刻状の鋸歯がある。両面有毛

花期:5~6月 花は青紫色の唇形で上唇は2裂し下唇は3裂し、中央裂片が大きい。

茎頂に5~8段になる花穂状の輪散花序につく。

 


春の花:甘菜紫蘭

2024年05月13日 | 花さんぽ・花めぐり

アマナシラン(甘菜紫蘭)」(Bletilla striata × Bletilla formosana)は「シラン」と「アマナラン」との交配種です。

ラン科シラン属の落葉性多年草 

花期:5~6月