四代目桶屋金之助の世界

おろかなるひとり言
胸を張れるような自慢話などはありません。
照れくさい話や恥ずかしい話ばかりです。

吉田拓郎 『吉田町の唄』

2020-12-31 09:56:29 | 音楽
♪昔 その人は 赤児を抱いて
 いつか故郷を拓けと願い
 「父を越えて行け」と名前をさずけた
 母は影のように たたずみながら
 すこやかであれと 涙を流す
 のびやかに しなやかに 育てよ 子供
 やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ

息子たちがまだ小さかった頃、
12月の頭から正月までが好きだった。

12月に入ると玄関廻りにイルミネーション。
子供たちよりも背丈の高いクリスマスツリーを出して飾り付け。
じいちゃん、ばあちゃんを呼んで我が家でクリスマスパーティー。
24日前後は家族だけでクリスマスを祝った。

クリスマスが終われば迎春準備。
イルミネーションやツリーを片付けながら大掃除。
息子たちはハタキを振り回しながら遊んでいる。
30日は、ばあちゃんの家で餅つきだった。
付きたての餅は、大根おろしで食べるのが好きだった。

大みそかは、こたつの中に入ってドラえもん。
除夜の鐘を突きに近くのお寺に行き、そして氏神さんへ初詣で。

正月は実家。
息子たちの目当てはお年玉。
初詣では犬山成田山。
そしてモノレールに乗ってモンキーパークへ。

息子たちの成長とともにこのような思い出も遠い昔のようになってしまった。
今はもうモノレールは無い。
餅つきをした嫁さんの実家も今は無く、そこにタワーマンションが建つ。

♪いくど春が来て あの日をたどる
 この名も故郷も静かに生きる
 雲が空に浮かび 人の顔になる
 昔 その人が 愛した場所に 
 若い緑たちが 芽をふきはじめ
 のびやかに しなやかに 育てよ 子供
 やがて 大地 踏みしめ 太陽になれ

大晦日は家族の絆を感じる。
一年の出来事、いいこともあれば悪いこともあった。
そして新年の希望を抱く。
息子たちは「太陽」になれただろうか。

拓郎さんの『吉田町の歌』
聴けば聴くほど心に沁みる。
僕にとって、家族について考えさせられる歌でもある。

吉田町の唄
コメント (2)
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