はなむらさき不定期便

もうちょっとだけ

つづくんじゃよ。

探偵・桂木弥子のグルメファイル Vol.93

2007年01月30日 20時47分40秒 | 弥子ちゃんの大好物
今週の弥子ちゃんの好物は…ぼたん鍋。

そういえば、今年の干支はイノシシでしたね。それにちなんだ好物なんでしょうか?
正直、今年こそ2月3日に当たる週には「丸かぶり寿司」が来ると思っていたのに…。
予想を大きく外されました。
ついでに、再来週は「チョコレートフォンデュ」が来ると予想してます。もうコレっきゃないっすよ。今年は!

ぼたん鍋の「ぼたん」とは、猪のお肉の事。
なぜ、猪の肉を「ぼたん」と呼ぶか?という疑問については諸説あります。

・猪の肉は、豚にくらべて赤みが強く、花盛りした時の姿が牡丹のようである事に由来説。(参考画像→日本で唯一のぼたん鍋専門店「ぼたん亭」
・「唐獅子ぼたん(からじしぼたん)」の『ししぼたん』に由来。
・猪の肉を煮込むと、脂身がちぢれて牡丹のように見える説。

などなど。諸説あるものの、コレといって有力な説は無いようです。比較的、どうでもいいナゾってことなのか?
日本各地、特に山ぎわの地域の名産として親しまれておりますが、本場は「丹波篠山」
ここの猪のお味は、日本一!!ということです。

いや、この話はウチの狩猟歴40年のオヤジの言葉だから間違いないっすよ!
今週ほど、ウチのオヤジの猟奇な趣味に感謝した事はございませんね。
ぼたん鍋なんて、ウチじゃぁもう定番料理ですから。
特に最近は狩猟人口が激減してるから、獲れ放題なんですよ。
猪肉専用に業務用冷凍庫を購入するくらいの豊猟ですよ。はっきり言って勘弁してほしい位ですよ。

で、いつもは適当に煮込むこの定番料理を、今夜はちょっとだけ小奇麗にしてみました。
今日のお肉は、1月28日にしとめられたばかりの獲れたてホヤホヤ肉でございます。
近年稀に見る大物であったという父、ご自慢の獲物です。


生肉の状態だとこんな感じ。豚よりだいぶ硬いので、薄めにスライスします。

それを、白菜・ゴボウ・きのこ類・さつまいも等を入れた鍋で煮込み、味噌と酒で味付け。
お肉が柔らかくなるよう、じっくりと煮込みます。


うどんを入れても、美味しい。

さて今夜のお鍋の味は…?
大物なだけに、身がしまっててカタイ!!顎が痛いくらいカタイ!!
見た感じ、美味しそうな肉だったのに、ちょっと残念。

やはり、若くてピチピチした猪の方が味はいいみたい。それもメスがオススメなんですって。

私は離乳食後を卒業してからずっと食べ慣れた味なので、さほど気になりませんが、ケモノ臭さは強いです。
食べた翌日は、ちょっと体臭にも反映されてる気もする。
味は、豚肉よりも甘味があって美味。
とくに、脂身の部分はとろける旨み。サーロインステーキの脂身より美味い!!

そして猪鍋には、不思議な特徴がひとつ。
「猪肉はどんなに熱くてもヤケドをしない…。」
という伝説。

猪鍋を食べるたび、父が繰り返し語るのですが…思いっきりウソです。
幼き日、信じたばかりに口内炎だらけになるほどのヤケドをお見舞いされました。

それでもなお、父はこの伝説を語り続けます。
何の根拠があるのさ、こんな有害無益な伝説に。
コメント (6)
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