伊勢ー白山 道

集団では無く、社会の中で心身の健康を正しく個人で目指します

人生を狂わす物 前編

2009-10-14 09:26:55 | Weblog
ある企業に勤務するAさんは、未来を霊視する正確さで有名なB先生の所へ興味半分で行きました。B先生は、A氏が数年以内に今の企業を退職して、友人の経営している会社を手伝う事に成るでしょうと予言しました。
これを聞いた時のAさんは、「ふ~ん、そうなのかあ」と思っていました。A氏としては、今の企業の仕事内容は充実しているし、給与も良い方だと思っていたので意外な予言でした。ただ、B先生は現状の生活で自分しか知らない事や、過去の出来事をズバズバと当てたので、大いに霊視内容とB先生に対する畏敬の念を持って面会を終えました。
そして、それから約1年後、A氏は勤務中に上司に呼ばれました。
会社の収益が落ちているので、給与の2割カットを受け入れるか、嫌ならば退職を考えて欲しいと相談を受けました。
この話を聞いた時、A氏の脳裏には以前に聞いたB先生の予言を思いだしていました。
「あ~、この事を予言していたんだあ」と思ったA氏は、これが自分の運命だと思い、会社と深く相談する事も無く、以前から誘いを受けていた友人の会社に再就職する道をアッサリと決めてしまいました。同期の同僚達は、迷いながらも減給を受け入れるとの事でした。

そして5年後・・・A氏は独身のまま、不安定な収入の中で苦しんでいました。退職後の友人の会社も、意見が合わずに1年足らずで退職し、フリーの仕事請負人で食い繋いでいました。自身の健康も悪く、人生に絶望感を抱いていました。唯一の理解者だった母親も病死しており、自殺を考え始めていました。
ある日の駅で、以前の企業の元同僚とバッタリと出会いました。彼は未だに企業に勤務していて、結婚もしていました。会社の近況を聞くと、新しい分野も始めて何とか収益を出しているとの事でした。上司の顔ぶれもガラリと変わり、遣り易くなったと笑っていました。
この日の帰り道、Aさんは自分の人生を考えていました。
そもそも何故自分は、あの時にアッサリと企業を退職してしまったのか?2万円も出して、興味半分でB先生に会わなかったならば、自分の人生はどうなっていたのかを考えました。
少なくとも言える事は、アッサリと退職を自ら選ぶ事は無かったと思いました。
上司から減給か退職を告げられた時、B先生の予言を事前に受けていなければ、とても不安に成り悩んだ事でしょう。実際に同僚達も同じ事を告げられましたが、全員が酷く落ち込み悩んでいました。あの時、自分も白紙の状態で悩めば良かったのかなあと、A氏は考えました。
この時にA氏が思った事は、
「予言で示される内容=自分にとっての最善では決して無い」
と言う事でした。
そして、多くの人々の過去と近い未来の出来事を「当て」、大金を稼ぐB先生とは、どんな役目の人なんだろうか? 人間の人生に必要な能力者なんだろうか?
人間の人生とは、本当に決まっているのか?
人生て、何だろうか?・・・とA氏は考え始めました。   (続く)


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私の返答が無いコメントは、霊的な問題では無いと言う事です。
個人的な相談はメールでは無く、コメント欄でお願いします。

コメント (601)
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