すちゃらかな日常 松岡美樹

サッカーとネット、音楽、社会問題をすちゃらかな視点で見ます。

【2019/20 プレミア展望】今季のアーセナルは目が離せない

2019-08-09 07:52:36 | イングランド・プレミアリーグ
チェルシーからダヴィド・ルイスが電撃移籍

 イングランド・プレミアリーグの移籍期限となる8月8日(日本時間9日午前1時)に、ビッグディールのニュースが飛び込んできた。アーセナルが、チェルシーからブラジル代表DFダヴィド・ルイスを完全移籍で電撃獲得したのだ。イギリスBBCは、2年契約で移籍金800万ポンド(約10億円)と報じている。

 加えてアーセナルは同日、以前から狙っていたスコットランド代表DFキーラン・ティアニーを移籍金2500万ポンド(約32億円)で獲得している。左SBのティアニーは1997年生まれの22歳。昨季はリーグ戦21試合に出場し4アシストを記録した。2016年にはスコットランド代表デビューし、12試合に出場している。

 これまで攻撃の比重が高かったアーセナルはDF陣の弱体化がネックになっていたが、これらの補強によりチーム全体がグッと締まった。特にベテランで守備陣を指揮できるダヴィド・ルイスの加入は大きい。

ペペの加入でリーグ屈指の3トップに

 一方、攻撃陣に目を転じれば、リールからクラブ史上最高額8000万ユーロ(94億円)の移籍金でコートジボワール代表FWニコラ・ペペを獲得している。ペペは昨季リーグ・アン全試合に出場し、22ゴール11アシストと輝かしい活躍を見せた。

 かくてアーセナルの3トップは、リーグ屈指のリバプール3トップにも匹敵する破壊力を備えるに至った。

 ピエール=エメリク・オーバメヤンは昨シーズン通算22得点を挙げ、リバプールのサラー、マネと並び得点王に輝いた。かたやアレクサンドル・ラカゼットは19ゴール10アシストをマークしている。

 これにスピードのあるテクニシャンのペペが加われば、指揮官ウナイ・エメリの構想はグンと広がりを増す。この3人を生かし、新たに4-3-3の採用も見えてくる。

中盤にはダニ・セバジョスを獲得

 また中盤にはレアル・マドリーから期限付き移籍で22歳のダニ・セバジョスを獲得しており、これによる戦力アップも見逃せない。4-2-3-1フォーメーションならば、プレシーズンで好調なエジルとのトップ下争いには注目だ。

 このほか中盤では守備的MFルーカス・トレイラのほか、グラニット・ジャカやマッテオ・ゲンドゥージの成長が著しい。

 アーセナルはプレシーズンマッチでは、アグレッシブな全域プレッシングで敵を自由にさせないコレクティブさが目を引いた。トランジションを重視し、監督のコンセプトが見事に浸透したコンパクトでオートマチズムを感じさせるチームに仕上がっている。

 ダヴィド・ルイスの加入により課題だった最終ラインが引き締り、ペペが加わった「黄金の3トップ」が爆発すれば、マンチェスターシティとリバプールの優勝争いにからんで、ズバリ4位以内。チャンピオンズリーグ出場権獲得もいよいよ現実味を増すだろう。

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