レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。
ついでに所蔵品の思い出も。

ラムネのビン  

2017年07月28日 10時21分31秒 | ラムネのビン・ニッキ水のビン

ラムネはレモネードが語源で、炭酸水にレモンを加えたといわれています。
この本にモノの初めを描いた浮世絵があり、ラムネも載っています。

渡来したラムネのビンは胡瓜の形をしていました。
栓がコルクだったからです。 ワインを倒すのと同様の意味ですが、元々立てない形で説明は不要です。

レストランでテーブルについた男性が、

ラムネの栓を抜きますと、隣の男性客に飛び散りました。 

汐留遺跡から発掘のビンです。

胡瓜型のビンは1814年ウィリアム・ハミルトンが特許を取得して、ハミルトンボトルともよばれました。

1871年(明治4年)中国人の蓮昌泰が、東京築地でラムネの製造を開始しました。 

1872年(明治5年)イギリスのハイラム・コッドによって、ガラス玉で内側から栓をするラムネびんが発明されました。ゴッドボトルです。

1880年(明治13年)東京浅草に鈴木音吉が洋水舎を設立しラムネを製造する。
1883年(明治16年)東京・京橋で岩崎竜次郎が外国人の注文によりラムネの玉入りビンを初めて作る。
1888年(明治21年)頃にはハミルトンボトルはすたれました。

サイダーはシードル(リンゴ酒)が語源だそうです。
1886年(明治19年)コレラが大流行すると、炭酸水を飲んでいればコレラにかからないとの記事が、毎日新聞に載ったそうです。

1904年(明治37年)サイダーは王冠、ラムネはガラス玉と区別されるようになりました。
ビンに充填する機械など起業資金額の違いで、販売ルートがレストランと駄菓子屋とに分かれたそうです。
ビー玉遊びにラムネ玉が登場するのは明治30年頃と言われています。

蒐集品で、どれが古いかはよくわかりません。

高さ14㎝直径4㎝です。

同じサイズの透明な方には底近くの周囲に4個ビー玉留めのくぼみがあります。
ラムネの球が底に落ちています。ビン博士の庄司太一先生は「ビン底ラムネ」と命名されていました。

上の透明ビンと同じデザインでサイズが大きい方は高さ17cm×直径4,2cmです。

高さ19㎝直径4㎝。色違いで、玉止めの窪みは上の周囲に4個ありビン底ラムネです。

こちらもビン底ですが、玉留めがありません。サイズは19㎝です。
左は玉が木製で水を入れたら浮きました。

高さ19㎝直径5㎝です。ビンは製造元に返却する方式ですので、製造元も刻印があります。
丸亀 石川専用。裏にニコニコと書いてあります。
銀行家の牧野元次郎が明治37年頃はじめた「ニコニコ主義」、ニコニコ貯金はじめ一世を風靡しました。それにあやかったエンボスなのかもしれません。
明治の末から大正時代のものかと推測します。

 19cm×5cm、サイズが一定になりました。
七星と商標登録してあります。星が六角形で六星、中央に一星です。
裏側には、此容器他二使用又ハ賣買ヲ禁ズ。

岡山 山陽

UEJIMA SEIBIN OSAKA JAPAN うえじま製瓶 でしょうか。星☆が付いています。



そちら様の社名入りのシールを貼ってください、とでもいうような。



文字を焼き付けました。
日の丸ラムネ、ビタミンC入り

裏に、森川飲料、名古屋市中村区。

星は人気の様です。星の中央に 正 。
裏側には非賣品と。


 ビー玉の玉留め法やビンの色はだいたいこの3種類です。

ラムネのビンはリサイクルでした。拾った物でもお店に持参するとお金をもらえました。

何処の国の物なのか外国製はエンボスがいっぱいです。

玉留めの形が独特です。

小さい方には THE CODD BOTTLE
大きい方22㎝ TRADE MARK MATTHEW ・PDMERET・LIMITED ALBON WORKS BORT

大きい方は24㎝です。
LEE&GREEN L TD
SLEAFDRD & SPALDING  イギリス製?

小さい方が普通のサイズです。犬のエンボスがあります。
EP SHAW COOMP 犬 LIMITED  WAKEFIELD

ついに、きゅうり瓶!

キュウリ瓶には、何度か出会いました。
業者は「珍しいでしょう」と言って高額でしたが、違和感がぬぐえませんでした。

木箱に藁くずのクッションをして数本入っていました。
浮世絵の写しをもらいました。

コレだコレ、土中に埋まっていた証に銀化している。(長期、土に埋もれていると起こる現象)
全長24㎝。

なかなか出会えなくて、こんなのを入手していました。

比較。


ニッキ水のびん 1

2017年07月10日 08時35分03秒 | ラムネのビン・ニッキ水のビン

薄いガラスで、落すと確実に割れます。飲むとき唇のケガにご用心。

ガラスの表面に波型の溝のタイプです。

容量は少ないが、びんがおもしろい。

びんの形やキューピーさんの形。 
口までの高さが5~7㎝とあまりにも小さいビン。
「ほんとうにニッキ水?」と疑うと、ニッキだと答える若い店主。
濃縮タイプです。10倍に薄めてください、とでも言ってくれれば納得するのだけど。

 


ニッキ水のびん 2

2017年07月09日 07時44分59秒 | ラムネのビン・ニッキ水のビン

瓢箪型のびんのニッキ水を子供の頃飲んだ思い出。
新しいドリンクが次々発売されて、無くなったろうと思った頃、「なつかしいの・・・・・」と売っていた。

懐かしとは老人向けの言い方なのに、実際は子供向けに売る?   SLでも、乗ったことない人向けだけど。

右のフタもラベルも無い方は、ドライブで停まった道の駅の裏を流れる川の土手で掘り出した。
裏に会社名があり、web検索でホームページ有。「父の時代の物です」と現在は違う製品を作っておられました。

いろいろな形が多数あるらしく、博物館などに飾られていたりします。
わが家の面々です。

こんな事があろうとは、2年後風化して棚の中で壊れていました。

 


ハンドボイラー

2017年07月08日 08時53分42秒 | ラムネのビン・ニッキ水のビン

ニッキ水のビン集め休止中、よく似たのに出くわした、一番前。

逆さにしても、液体が下がらない。

溶液は塩化メチレン(ジクロロメタン)で沸点が40℃だとか。
液体の部分を握るとブクブクと湧き上がるので、相手に握らせて自分への心をはかるの意味でハンドボイラーとかラブメーターと言われる化学玩具でした。

冷えると液体が下がっていくが、現在気温30度超の7月のためか、てっぺんの液が落ちない。

振ったら、腰まで落ちた。

「指先が冷たいのは心が燃えてるから」 との表現がヒットした時代もあったのに。
世界的な高い山では、水の沸点が90℃くらいと小学生の時読んだ本に書いてあったような。
すぐ怒る人の沸点には個人差があるでしょう。