レトロの小部屋

紙物を中心に古物を集めています。
ついでに所蔵品の思い出も。

花火

2017年08月31日 09時06分33秒 | おもちゃ

夏の終わりに入手した花火。
製造所から出てきたのか、埃をかぶった紙箱に並んでいました。
10円玉を置いて、サイズの説明とします。

「噴火山」學童向。

使用上の注意。
平らな地面の上において導火線に火を付けて下さい。手にもつと危險ですから絶対にもたないこと。
火の粉が散るので風のある日、又は燃えやすいものの近くでは遊ばないこと。

性能
美しい銀の花が噴水のように吹出します。

薬量 (   )グラム   製造69年2月   メーカー名

上記のように書いてありますが、薬の量も、メーカーも記入無く、製造年月日が1969年(昭和44年)だとすると、旧漢字(學、險)が不自然です。
昭和の間は元号表示が一般的で、西暦で表すのは特別な場合のみでした。

「さくらんぼ」は昭和44年といわれても疑いませんが、表記はありません。

 


ガラスのかんざし

2017年08月25日 09時04分47秒 | おもちゃ

3~4年前、石山寺の露店で、背中越しに知らないおじいさんに声を掛けられた。
「もう年やし」とぽつり。  廃業を考えてる事が読み取れた。
「あんた、買うてくれへんか」と、見せられた。

うわー、壊れないで残ってたのか、多田さんのおもちゃ博物館の本で見たと、心で叫んだ。
無言で見入る私に、箱の蓋の裏を見せた。

「3本入りのを、市(いち)に出した時の記録や」
業者間の市が開催されることは知っていた。
3本を2万円からと出したら、3万円の人が落札したと、赤い線が引いてある。

ほな、5本で5万円ですか?
いやいや、OO円でどう?   うむ、もう2度と巡り合わなかろう。
露店によく行く私は、知らない業者から声をかけられたことは何度かある。
集めている品や、調べて知ったことなど知り合いの業者に話してるのを聞いてるらしい。
ちょっと負けてと言うと値段を提示される。もうそれ以上は値切らないのが私の流儀。

再び多田さんの本を図書館から借りた。

縁日や駄菓子屋で売られるにしては、いい仕事だと思った。
夏祭りで買ってもらったのだろうか。
1900年頃ねー。明治33年。


スポイト式のびん

2017年08月21日 14時51分17秒 | ビン

医療用品でしょうか。
スポイトのゴムが健在で、ビンの青もステキです。

こちらは元々ゴムは無く、天の穴を指で押さえ、空気を遮断して引き出し指を放して液をポトリと落します。

こちらはスポイトのゴムがダメになってしまっています。

木製のケース。小さなスポイト。持ち運びに便利そうです。

 

 


非売品の化粧品の小瓶

2017年08月18日 09時41分52秒 | ビン

まとめ買いの袋に入っていた直径2cm高さ2.5cmの化粧品の小瓶です。

クラブ美身クリームの蓋のエンボス。
クラブコスメティックのホームページよりメールでお尋ねすると、ミュージアムの学芸員さんから当時のクリームのビンの画像と共に解答が送られて来ました。

「お客様を観劇に招待して、そのお帰りのお土産の中に入れた品の一つです」とあり、上得意様向けの非売品だとわかりました。

中に淡水真珠が入っていました。

淡水真珠は小さいけど、こんな小さいのはじめて見ました。


眼鏡

2017年08月11日 15時48分49秒 | ガラス

「目がね、悪いんです」「悪いの?目が」「そう、目がね」
という会話から、メガネという言葉は生れた、のではありません。
目の鏡、メガネ(眼鏡)の名は、漢字はどこから来たのでしょうか。
高校生の時友人が目が癌になったら、眼癌(がんがん)と言うのかしらと言っていたけど、目のガンなんて聞かない。

古いメガネ2点。

顔のサイズに合わせて自分で調節するらしい。

ケースの外の皮が剥げています。

もしかして、べっ甲?

 


携帯用国旗

2017年08月10日 00時06分42秒 | 民具、雑貨

縁日の露店で、この国旗をながめて想像していた。

「それ、あげるよ」 私が買ったものを包んでくれていた若い店主が言った。
「いいの、ありがと」

昔の人は出先で、「万歳、万歳」と日の丸の旗を振って出征兵士を送る場面に遭遇したであろう。
知らない他人でも懐からこの国旗を取り出して、人々と共に振ったのではあるまいか。

棒に巻いた日の丸。

棒を伸ばせば。

10年前、沿道で両陛下のお車に振るために頂いた紙の国旗を残している。

比較してみる。


鳥かご虫かご

2017年08月08日 14時48分00秒 | おもちゃ

竹でできた鳥かごと虫かごです。

中国製だと思います。
赤丸シールの場所でセンサーが感知するとウグイスが3回鳴きます。
センサーの器具を覆っていたビニールの草はうっとうしいので外しました。

虫かごです。

小さい方は昔の上流の方々の鳥かごの形です。
漆塗りの台に房紐の上等なかごを見たことがあります。形を真似たミニなのでしょう。

スズメのお腹に磁石が付いていて揺らすと居場所をかえます。
あやまちで壊して修理しましたが、不完全です。

これが一番古いものです。
鳥の割にカゴが小さいのは、全部小さいからです。

 


ほたるカゴ

2017年08月05日 16時06分33秒 | ガラス

先代住職亡きあと廃寺となった山寺のランプを、現在の住職のお手伝いした小学生の息子にくださったそうです。
アルミの笠がついていました。元はガラスだったのでしょうか。
主人が錆びた鉄に塗装して今も階段のインテリアとして吊るしています。

このランプのホヤより小さいが、形は同じです。
よく見かけました。

網のキャップは外れます。リメイクのホタルカゴでしょうか。

もう、ホタルは見られる場所が限られて、ましてや捕まえてカゴに入れるなどできません。