のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

弱々しい静かな歌声だけれど

2014年08月21日 09時14分55秒 | ボランティア

40名くらいの方たち 全員車椅子でスタッフに押されて集まった

いつものように 少し話をして すぐ歌に入る

ここは聴かせるのではなく 自発的に歌を歌って貰いたいと祈りを込めて伴奏する

 

キーボードを弾きながら 時折 全体に眼を遣る

皆さんの歌う声が聞こえてこないような そんな気がする事がたびたびある

それでも確かに歌っている 口元が動いているからと確認する

 

 

昨日訪れたこの施設は 重度の介護を受ける方と 認知症の方が目立つ

他の施設のように 手を叩いたり ゲームをしたり 笑ったりする光景が殆ど無い

歌集も手にする事が出来ない方も 眼が不自由な方もいる

 

従って 他のボランティアの方々は訪れない 反応が無いと虚しいのだろう

それでも私は通い続ける 既に7年目になった

スタッフも全員入れ替わっている

 

入所者も変わりつつあるが 数年 在所している方が居る

難しい状況の中こそ 私は懸命に力を入れ 祈るような気持ちになる

生かされている いのち これを大切にしたい場所がここにあるのだ

 

 

全く反応を見せず うつむいている方 眼だけこちらを向いている方

もう何年も 奇声を発し続ける方も居て 静かさの中に際立ってしまう

何とか 心に届いて欲しい 笑顔が見たい 歌が聴きたい

 

年老いて これまで波乱の人生もあっただろう

辛さ 苦しさを生き抜いてきた方々 この残された時間が穏やかであって欲しい

音楽を通じて 何らかの記憶がよみがえれば 微笑みの時が少しでもあれば・・・

 

 

静かに 弱々しい歌声で有るが 確かに歌っていた

帰り際に 握手すると 手を握って離そうとしない

次の方が手を差し伸べて来る

 

嬉しそうに笑顔が浮かぶ

手が不自由な方には 私が両手で包んで心を通わせる

皆さん 歌の時間を楽しんでいたことの証がここにあった

 

 

不遜にも 私は想う時がある

神様が居るなら 私に力を与えて下さい

ここに居る方々に 安らぎの笑顔を与えて下さいと・・・・

 

      最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

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コメント (6)
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