のびたとブレイク

生き生きと第三の人生を歩んでいます
うたごえ ウォーキング ボランティア 時々花と金魚

こらえていた涙の堰が溢れてしまった

2015年09月19日 07時49分54秒 | うたごえ

娘が告別式に参列してくれた

開口一番 お父さん大丈夫? 憔悴しきっているのではないかと心配していたのよ

だって お父さん 会えばいつも妹の話ばかりしていたもの

 

そうだね あいつが一番気が合う奴だったからね 込み入った話でも妹なら語り聴く

気が向いたら ぶらりと車で行き 長居はしないがいろいろ笑い合った

他人からの貰い物 私には余るものがあったら手土産に持って行くと 助かるわぁと喜んでいた妹

 

 

式の読経が 私には コーラスのように聴こえる ハーモニーがあるようだ

合間に慣らす鉦の音が いつまでも澄んだ音が共鳴している

写真は カラオケ大会に出場している時で 今にも歌い出しそうであった

 

 

棺に花を入れて行く 最後の別れで何人かの方が泣きじゃくっている

妹の連れ合いが花を入れながら 苦労かけたねと泣いていた

妻の死を悲しみ涙を流して居る姿は 真の夫婦であったと感慨深いものがある

 

4人の子育てと共に かなりの経済的波乱が常にあったが 明るくいつも振舞って生きて来た

そして後半の人生は カラオケの歌によっても妹の人生は支えられてきた

過去ではなく 今 涙を流す連れ合いの姿で 妹も良かったなと私の涙も溢れ始めた

 

 

カラオケ大会でいつも同じステージに立つ女性が 前日から泣きじゃくっている

私たちはモリちゃん(妹の愛称)が居たから これまで生きて来られたの

モリちゃんが居なかったら 私たちは居ないのよと 大きな声で泣きながら妹に言っていた

 

そして この時 棺にすがりついて モリちゃん 有難うね 有難うねと何度も嗚咽する

私も大会には必ず行って応援して この方のステージもいつも写真を撮ったりしていた

こんな姿を見て居たら これまで涙をためて居た私だが 一気に溢れて居て止まらない

 

娘がそばに来て そっとハンカチを渡してくれた

男泣きねと小さな声で冷やかすが 私を慰めてくれる言葉でもあった

その女性 私の姿を見ると 号泣して モリちゃんには随分助けられたのよと言う

 

そして立って居られないほどで 私にすがりついて肩で泣いている

有難う 妹の後半の人生を支えてくれたのは あなたたちだよと心から礼を言う

私の肩で泣いている姿は 余程親しい人に見えたのか 姪っ子があの人は誰?と聴く

 

妹の一番親しい友人で 大会では いつも同じステージに立ち妹を格が上と立てて居た人だよ

火葬場と隣接している斎場で いよいよ骨を拾う時は 私のそばに居て一緒に拾わせてと私に言う

一つの骨を二人で拾う さっきまでの現世の顔は こんなに小さく欠片となってしまった

 

 

あの悲報を聴いた時から 昨日まで 随分長い時間と日に感じられていた

そうか 4日間だったのか かなり長く感じたものだ

車で帰る途中 ものすごい睡魔に襲われて 道路の端に止めて2.3分眼をつぶった

 

帰って来てから テレビを見ても何か身が入らない

スーパーへ久し振りに行って食料を買い込んできた 何だか心がふらふらしている

周りは何事も無い景色が見えているが 私には一つ大きな穴が空いていた

 

 

 

 

     最後までお読みくださいまして有難うございました m(_ _)m

 

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コメント (2)
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