のびたとブレイク

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旅想う しばし眼を閉じ 風の盆

2016年09月24日 06時32分25秒 | 旅行

盆踊りと言えば 阿波踊り よさこい踊り のように賑やかなものが普通である

また形を変えて 青森のねぶた 秋田の竿灯があるが 日本の盆踊りと言えばこれらが主流である

ところが越中八尾の 『風の盆』 だけは 幽玄の世界に引き込まれるような踊りと流しが特色だ

 

すすり泣くような胡弓の音色に乗せて 哀切感さえ漂う

1985年 高橋治が ≪風の盆恋歌≫を発表すると 一躍 全国的に有名になった

小さな町の静かな盆踊りが 脚光を浴び 全国から観光客が押し寄せるようになった

 

 

私もクラブツーリズムの添乗員になって 何度かお客様をご案内したが この混雑が大変である

近くまでバスで行こうなら 大変な渋滞に巻き込まれる

街の中心部まで誘導していくのも 大混雑であり お客様も必死で着いて来る

 

 

日本の道百選にも選ばれた石畳が風情がある

ここに流しの踊りが来るが 狭い道路の端で 多くの方の頭越しに見る 伸びあがったりするが見にくい

ツアーの大半は近くの宿は取れないから 宿は富山や金沢のホテルまで戻る

 

臨時列車がこの日は多く出る 踊りが終わると既に夜中の12時頃 八尾の駅まで案内して乗車する

他の祭りでもそうであるが 宿泊ホテルはかなり遠距離 深夜の帰着 午前2時や3時になる例が多い

弘前のねぷた 桜の季節 岩手の安比周辺のリゾートが宿泊地となるのが普通で現地泊は稀のことだ

 

 

風の盆に似たような盆踊りが 秋田にある

西馬音内(にしもない)盆踊り は 深編笠をかぶり 彦佐頭巾で顔を隠す

衣装は端切れを縫い合わす 特徴あるもので ここも静かな踊りだ

 

 

やはり新しいものを開拓する旅行業者によって 小さな町は大混雑となって行った

街から1キロ以上離れた臨時駐車場は 50台以上のバスがずらりと並ぶ

八尾よりさらに狭い路地で 流しの踊りが出るが 見るのは人垣の間からで かなり苦労する

 

 

戻って 風の盆は もっと静かに 本来の姿で見たいと言う観光客との要望に旅行社が応える

地元の全面協力によって 風の盆の規模で 同じように見られる様にしたのが 『月見のおわら』 だ

クラブツーリズムの宣伝になってしまうがここが主催 元添乗員としても むしろ こちらを勧めたい

 

 

今日と明日 越中八尾で 風の盆と同じ 月見のおわら お盆の時より少し落ち着いて見られる

勿論 街を挙げての全面協力だから 本番と変わらない

旅行雑誌を見ていたら 何度も行った風の盆の風景が目に浮かんで懐かしい

 

 

越中八尾は 曳山の祭りと風の盆を除いて 普段は観光客の姿は殆ど無い静かな町である

山間部の神通川の支流 井田川沿いに 高さ20m位の石垣を築いて その上に町が出来ている

下から見ると 城郭都市の感さえある 旧市街は木造家屋 町屋風の建物が風情がある

 

 

 

私は一度 その静かな町を一度歩いた

ここに あの大混雑する 哀切の風の盆があるなんて思えない

わずかに石畳が 列をなして静かに踊る足元を思い出す 風だけが胡弓の音に似てヒューと鳴った

 

 

   最後までお読みくだ-さいまして有難うございました m(_ _)m

 

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コメント (24)
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