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再び愛知の梅と椿

2012-03-21 22:13:12 | 愛知、三重 梅の花旅

 

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 四日市の不動梅林で鈴鹿山脈の残雪を眺め終わり、時計を確認すると午後2時半でした。

 

 愛知県でリストしてる、残り二ヶ所の梅林に行けるかどうかは微妙ですが、考えても分からない時は行動するに限ります。

 

 で、ギリギリ間に合いました。

 閉園30分前に東谷山フルーツパークに到着しました。

 

 まさか一日で、予定した三重県の梅園を見て、再び愛知へ戻って来れるとは考えていなかったのですが、

 

 「やったぜベイビー!」 (今ではほとんど死語でしょうね。)

 

 

 

 しかし、何でこれほど、自分がリストした梅園の訪問に拘わるんでしょうか? 

 

 自分自身で不思議な気もしますが、山登りや、若気の至りの恋愛も含め、訳が分かんないのに一生懸命なのは昔からの癖なので、深く考えずに「いいんじゃないの」・・・と言うことにしておきます。 

 

 こんなふうに、いつの頃からか、自己肯定的に考えることを覚え、幾多の山坂を乗り越えて来ました。

 

 「汚れちまった悲しみは」などとは考えないことです。

 

 

 さて、残すは犬山市の大縣(おおあがた)神社です。

 

 時間距離的には日没までに間に合うはずですが、通勤時間帯の渋滞が始まり、かなり微妙な状況でした。

 

 と言いつつも、ギリギリで間に合いました。

 

 

 

 神社の裏山に沢山の梅が咲いていました。

 

 夕日に照らされて、梅の花色が通常とは異なりますが、これこそ、このタイミングでしか巡り会えない一期一会の光景です。

 

 皆と同じことをする必要もないので、巡り合わせた状況に応じて、その過程を楽しみます。 

 

 

 

 さて、もう一つ欲張りました。

 それは、犬山市常満寺にある名椿、常満寺椿のお姿を拝見すること。

 

 しかし、いくら何でも、今度ばかりは無理でした。

 犬山市の城下町に入った時既にこの状態でした。

 もう少しなんですけどね。

 そうは問屋が卸してくれませんでした。

 

 

 常満寺椿にたどり着いた時は既に、お日様は地平線の下へ隠れていました。

 

 だけど、悔しいからフラッシュを使って、パチリ。

 

 

 

 常満寺、今回は場所を確認できたことが収穫だったと考えます。

 

 はい、仰る通り、負け惜しみです。

 

 120%は無理でしたが、十分に満ち足りた思いを胸に、東名高速へ入り、帰路に付くことができました。

 

 今回もまた、濃密な時間を過ごすことができた「花の旅」でした。

 今回もまた、十分に楽しむことのできた「花の旅」でした。

 

 最後に、

  ここまで、駄文にお付き合い頂きまして、本当に有難うございました。

 

 

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鈴鹿山脈を借景として

2012-03-21 20:00:29 | 愛知、三重 梅の花旅

 津から隣接する鈴鹿市国分町の菅原神社へ向かいました。

 

 事前調査で、特徴ある梅園とは思えなかったので、期待しませんでしたが、着いてみると、枝垂れ梅が見事なピンクの林を成していました。

 

 

 入場料無料で、枝垂れ梅をゆったりと鑑賞できます。

 

 しかも枝垂れ梅は350本とのことで、枝垂れ梅で有名な結城神社よりはるかに数が多いのです。

 

 これらの梅は氏子や参拝者の方々が、結婚や子供の誕生、志望校の合格などを記念して植樹したもので、市民手作りの梅林です。

 

 梅には寄贈された方々の名が付されていました。

 

 

 菅原神社の御神体は平安後期に作られた菅原道真像で、県の文化財に指定された、歴史ある神社なのです。

 

 参道の周囲は朴訥な雰囲気で、境内に甘酒などを振舞うテント掛けの茶屋があるのみで、簡素で素朴な趣に好感が持てました。

 

 

 

 菅原神社を後に、鈴鹿から四日市へ向かいました。

 四日市で最初に訪ねたのが南部丘陵公園です。

 広い公園なので、駐車場で梅園の位置を確認して歩き始めました。

 (梅園のすぐ下にも駐車場があり、観梅のときは北側の駐車場を利用すると便利です。)

 

 ご覧のように、鈴鹿山脈の方向に向けた斜面で、紅白の梅が一面に花を咲かせていました。

 

 

 園内の掲示板に、次のような記載を認めました。

 

 「かって、この辺りの里山は荒廃していました。1981年笹川の住人 後藤長六さんが同志を集い、ボランティアで樹木と花木の植裁や育成活動を開始し、現在は地域住民や児童子供達との交流の場となっています」

 

 四日市にも、郷土のために無償で汗を流す人々がいます。

 

 

 三重県で最後に訪問した梅林が不動梅林です。

 

 

 この梅林は25年ほど前から四日市市桜台の住民の方々が梅の実の収穫を目的に育成している私有地の梅林です。

 

 桜台小学校の、東名阪自動車道を挟んだ向かいの山の斜面に梅林が広がっていました。

 

 山の中腹辺に、小さな鵯岡白滝不動が祀られ、振り返れば梅林の向こうに残雪の鈴鹿山脈が望めました。

 

 今回の「花の旅」は、愛知県と三重県の計28ヶ所の梅林を訪ねましたが、景色の美しさではこの梅林が一番でした。

 

 

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津市の梅

2012-03-21 15:44:55 | 愛知、三重 梅の花旅

 松坂から津へ入りました。

 

 津では四つの梅園をリストしています。

 

 最初がリベラルパーク青山伊勢温泉ゴルフクラブ片田地区の実梅栽培地域、そして結城神社です。

 

 リベラルパーク青山は津と伊賀を隔てる青山高原の麓にあり、釣りやバーベキュー、キャンプなどが楽しめるレジャースポットです。

 

 山の中でしたが、陽の当たる斜面の枝垂れ梅が綺麗でした。

 

 

 伊勢温泉ゴルフクラブは身体障害者施設が、利用者とともに運営する花の施設で、ゴルフ場の中に梅林や藤、アジサイなどを咲かせるフラワーパークです。

 

 障害者の方々が花の手入れなどをされているようです。 

 

 このような所こそ、花の季節には真っ先に訪問したくなります。

 

 

 ご覧のようにゴルフコースの横にも見事な梅が咲きそろっていました。

 

 

 

 次の片田地区は実梅の収穫を目的とした梅栽培が盛んな地区で、梅の畑が山の斜面のあちこちに広がっていました。

 白銀梅林とも呼ばれているようです。

 お弁当を持ち、林の中をゆっくり摘み草でもしながらハイキングをすると楽しいかもしれません。

 

 

 津では最後に結城神社を訪ねました。

 結城神社は枝垂れ梅を300本集めた梅の名所で、津市の観光名所となっています。

 

 観光バスが駐車場に数多く並び、ご高齢のご婦人と高級カメラを持った白髪の紳士が大勢で集っておられました。

 

 

 枝垂れ梅の咲く梅園は、周囲を高い葦簾で囲み、入場料は500円。

 カメラの三脚は混雑して危険なので使用禁止だそうです。

 枝垂れ梅の品種は10種類だそうですから、今まで見てきた梅園と比べても特に数が多いわけではなさそうです。

 

 混雑していたので、どうしようかな- - - と迷いながら、梅園横の茶屋へ入ると、何と、梅園側に窓が設えてあり、中が良く見渡せました。

 

 ということで万事、目出度し目出度し。

 

 

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松坂の梅園あれこれ

2012-03-21 13:28:31 | 愛知、三重 梅の花旅

 松坂市内で朝を迎えました。

 

 通勤時間帯は渋滞が予想されるので、市内の松坂城跡梅園を見てから、通勤経路に逆行して、郊外へ向かうことにしました。

 

 朝7時に城跡へ登ると、季代(きたい)丸と呼ばれる眺めの良い場所に梅園を見付けることができました。

 

 空を雲が被っていますが、低く垂れこめる雲ではなく、城跡から市内も見下ろせます。

 

 雲に包まれ、空へ浮かんだような錯覚を覚える梅園に人声はなく、紅白の梅が静かに枝を広げていました。

 

 

 

 晴れた日の華やかな梅は心を和ませますが、静謐の趣の梅は些細な雑事を忘れさせて、癒しをもたらします。

 

 梅は華やかでよし、静謐もよしです。

 

 城跡から下りて市内を抜け、櫛田川流れる安楽町の安楽天神へ向かいました。

 

 

 

 入口に赤い実を付けた見事な枝ぶりのクロガネモチが見えます

 しかし、天神のはずなのに、門構えは寺です。 

 

 門をくぐると、右手に梅園があり、正面には赤地に白文字で「安楽天神」と記した昇りが並んでいました。

 

 同じ場所に寺と天神が同居しているようです。

 このような事情に詳しくはありませんが、神仏習合の一種なのでしょうか。

 

 

 

 雲に切れ間が見えてきましたが、この梅園にも飾り気のない、静かで寂びた梅が咲いていました。

 

 吟行でもしたい趣です。

 そういえば松尾芭蕉の出は、ここからそう遠くない伊賀のはずです。

 風景がなんとなく俳句的に見えてきました。

 

   

 8時半ごろ、松坂市岡山の田口邸梅林園に到着しました。

 

  

 

 こちらは個人で経営されている梅林園で、枝垂れ梅が見事だとのことです。

 

 入園料300円を払って中に入ると、園主の田口さんが横から話かけてきました。

 

 全部は覚えていませんが、定年で会社を辞して、お父さんが育てていた梅林園を引き継いだのだそうです。

 

 昨年には癌の手術、更には耳からウイルスが入って神経を患い三ヶ月も入院して・・・と話は続き、

 梅の花を見せるような仕事は個人でやることではないです、・・・。

 枝垂れ梅を綺麗に見せるには木の剪定に一ヶ月以上も掛けて・・・、等等。

 

 急ぐ旅ではなかったので、十分にお話を伺いましたが、寂びた雰囲気の梅園を見た後で聞く饒舌なお話に少々面くらいました。

 

 しかし、最後に地元の百五銀行が作成した「すばらしきみえ」という冊子を頂戴しました。

 それには三重県内の梅情報が網羅されていました。

 有難いこととだと感謝しております。

 

  

 

 田口さん、折角の見事な梅林ですから、これからも病気にめげずに見事な梅を育て続けて下さい。

 

 花が好きな方はどうぞ、コーヒー一杯程の入園料ですから、園内へ入って、苦労して育てた見事な梅を鑑賞して下さい。

 

 園内では、菜の花と梅の見事なコラボレーションを見ることができます。

 

 外からは、上の写真のような素晴らしい光景を見ることはできませんので

 

 

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気ままな旅

2012-03-21 08:33:26 | 愛知、三重 梅の花旅

 東山植物園を出たのが午後3時頃でした。

 

 さて、何処へ行こうか?と迷いました。

 

 選択枝は二つ。

 

 一つは東谷山フルーツパークへ北上して、その後は岐阜方面に向かうルート。

 

 もう一つは西に向かって、清洲や稲沢市で梅と椿を見て、三重へ向かうルートです。

 

 しかし、此処までの状況から、岐阜方面に行っても、まだ十分に梅が開花していない可能性があります。

 

 いっそのこと、大阪方面の梅園へ足を伸ばす手もありますが、デジカメの電池の予備が少なくなっていました。

 充電器を忘れてきたので、旅のボリュームを増やすことができません。

 

 ということで、三重へ向かうルートを選択することにしました。

 

 最初は清洲市の清洲公園です。

 この辺は彼岸花を見に来た時に、はしり廻っていますので地理感はバッチリです。

 

 掲示してある解説によれば、清洲公園は大正11年に織田信長を顕彰する為に開園されたそうです。

 

 1609年に徳川家康が尾張藩都を清洲から名古屋へ移すまでは、清洲が尾張の中心都市だったようです。

  多分当初は、木曽川や揖斐川を物資輸送に使えるこの辺りのほうが機能的だったのかもしれません。

 

 このように、見知らぬ土地を訪ねると、新しい知識が得られ、それだけで満足感に浸ることができます。

  

 しかし、清洲公園の梅は正直、侘しいものがありました。

 信長公も何となく寂しげです。

 

 

 

 次に稲沢市の愛知県植木センターへ向かいました。

 

 紅梅の明るい花が枝先に輝いていました。

 ピンク色の花が心を和ませてくれます。

 

 

 ここは梅の品種が116種も展示されているようです。

 

 

 その他にも多種多様な花が四季に亘って咲き続けますので、私のお気に入りの一つです。

 

 花好きな方にはお薦めです。

 

 

 植木センターで心和ませた後は、円光寺へと向かいました。

 

 この寺は別名を萩の寺とも呼ばれていますが、椿園もありますので、今回はそれを拝見させて頂こうと思います。

 

 

 

 境内はひっそりと静まりかえっていました。

 本堂の西側で、甍の高さ程に育った100種ほどの椿が、夕日の中へ花を浮かび上がらせていました。 

 

 

 

 円光寺を辞したのが4時半頃だったでしょうか。

 今日はもう、近くに花の名所はありません。

 

 明日のことを考え、今夜中に松坂まで移動することにしました。

 

 何処かにお風呂を見つけて、松坂牛を食べようと思います。

 

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