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神々の白き峰

2014-06-09 14:09:20 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 サランコットのGH(ゲストハウス)のテラスから、空を舞うハングライダーを眺め、

 

 

 

 ネパール餃子のモモを肴に、ビールを追加しました。

 

 

 眼下に、白い背の鷲が弧を描きました。

 

 

 空に月が昇り、陽が傾き始めます。

 

 

 私はテラスを出て、ほろ酔い気分でサランコットの頂へと登ってゆきました。

 

 山陰に陽が沈んでゆきます。

 

 

 北の空にマチャプチャレが浮かんでいました。

 

 

 遠い西の空に浮かぶのはダウラギリでしょうか。

 

 

 南西の宙に白い峰が輝きを放っています。

 

 

 サランコットの丘は夕闇の中へと沈み始めました。

 

  

 神々のおわす宮が天空に照らし出され、

 

 

 神々の峰が晩餐のワインに頬を染めていました。

 

  

 恙なく一日が終わろうとしています。


 そして私は、シルバーワインのベールに包まれたマチャプチャレにそっと、「素敵な一日をありがとう」と呟きました。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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車掌が踊るバス

2014-06-09 12:45:45 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 尾根の上で、サランコットへと続く道は、陽射しを遮る木陰がありません。

 

 レストランの看板を掲げた、パラソルを庭に広げた店で暫しの休憩を取りました。

 

 汗を拭って歩き始めると突然、目の前にバスが現れました。

 

 地図を確認すると、コトマウトという村のようです。

 

 

 一緒に歩いていた男性が、バスは此処で折り返し、サランコット経由でポカラへ行くと教えてくれました。

 

 時刻は15時20分頃でした。

 

 トレッキングに出発する日にバスに乗りそこないましたし、田園風景も十分に堪能しましたので、これ幸いと、バスでサランコットへ向かうことにしました。

 

 サランコットまでの運賃はたったの100Rsです。

 

 

 そして、このバスが楽しかった。

 

 車内に大きな音で、モーニング娘のようなのりの、ネパール語の歌が流れ、「ツンチャカ、ツンチャカ、ヘイヘイヘイヘイ ♪♪ 」みたいなリズムに合わせ、サングラスを掛けた天然パーマのお兄ちゃん車掌が腰を振ります。

 

 

 始発のバス停で5~6人の客を乗せ、15時40分頃、陽気なバスが走り出しました。

 

 

 私は乗車口のすぐ横に座り、窓を開け放ち、車外の風景を楽しみました。

 

 

 途中のバス停で次々と乗客を拾い、バスは満席状態となってきました。

 

 乗客が持参した1m四方もありそうな藁の束を車掌がバスの屋根に載せています。

 

 

 

 バスが走り続ける間は、車内にモーニング娘風の曲が流れ続けました。

 

 やがて、眼下にフェワ湖が見えてきました。

 

 中学生の頃に、遠足で箱根の芦ノ湖へ行ったときにも似た気分です。

 

 

 バスが田舎道を走っていると、畑の中から「待って!(多分そんな意味でしょう)」と誰かが叫んでいます。

 

 息を切らせた小太りの小母さんが、畑の中から現れました。

 

 そんな微笑ましい、何故か懐かしい雰囲気に包まれた乗り合いバスです。

 

 

 バスが走り出して20分ほどで、正面にサランコットの丘が見えてきました。

 

 

 そしてその20分後、私は楽しい気分に満たされたまま、サランコットの丘に建つGH(ゲストハウス)のテラスから、ポカラ市街とフェワ湖を見下ろしていました。

 

 

 勿論、このようなシチュエーションに冷たいビールは欠かせません。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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ポカラでは2月に桜が咲くようです。

2014-06-09 10:58:43 | ヒマラヤ・トレッキング 花の旅

 

 ハグルン自動車道を歩き、14時10分頃、ナウダンダに到着しました。

 

 

 道路脇の商店で道を確認して、サランコットへ通じる道へ歩を進めました。

 

 泥の道を予想していましたが、簡易舗装が施されていました。

 

 

 稜線上の道を進んで行くと、眼下にのどかな田園風景が広がります。

 

 

 牛が畑を耕していました。

 

 

 耕作地の全てが斜面の中にあります。

 

 それでも、モディ・コーラ沿いの山村と比べれば、はるかに恵まれた環境。なのが分ります。 

 

 民家の庭先にバナナやパパイアが稔っていました。

 

 

 

 建築中の現場で、支持棒に竹が使われていました。

 

 数年前に旅した、上海のビル工事現場を想い出します。

 

 

 畑の中にシュロの木が見えていました。

 

 温暖な気候に恵まれ、作物には不自由しない様に見えます。

 

 

 道路端に緑色の実をつけたサクラの枝が落ちていました。

 

 いつの頃からか一緒に歩いていた、40歳前後のネパール人男性に、この木は何時ごろ花を咲かせたのかと尋ねると、一ヶ月程前との返事でした。

 

 ポカラ周辺では2月中旬頃にサクラの花が咲くようです。

 

 もしかすると、年二回、米を収穫しているかもしれません。

 

 

 道路脇の所々に溜池を見かけました。

 

 農作物の生産に一番大きく影響するのは水なのかもしれません。

 

 

 

ヒマラヤ一人歩きの危険性

 

 

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