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USA ロングアイランド島へ

2011-08-06 20:14:39 | アメリカ大陸横断 花の旅

 お早うございます。今、朝6時を少し過ぎたところです。

 

 

 こんな時間に何処へ向かっていると思われますか。

 実は、これからロングアイランド島のドライブへ出かけるところなんです。

 

 え、ロングアイランド島をご存知ない!

 そうでしょうね。実は私もさっきまで知りませんでした。

 

 昨日のうちにニューヨーク植物園を見終わって、予定したスケジュールを全部消化したので、今日(4月25日)一日がすっぽりと空いてしまいました。

 

 そこで、数日前から何となく気になっていた、ニューヨークから東へ伸びる半島(さっきまで、そう思ってました)の先端を見てこようと考えたのです。

 

 出発する時にナビに入力しようと、地図を見ているとロングアイランドと記載されていました。

 アイランド? これって島なの!と、さっき気づいた次第です。

 下のロングアイランド島の地図とルート図をご覧下さい。 

 

 このように、地図で陸地からちょこっと出っ張った先端は大いに気になります。

 距離も手頃ですし、渋滞もなさそうです。海浜植物の珍しい花に出会えるかもしれません。

 

 

 ところで、ロングアイランドは日本語にすれば長島です。

 ロングアイランド島ですと長島島となるので以後はロングアイランドの表記に統一します。

 

 この文章を書くに当たってロングアイランドを調べてみたら、この島はアメリカ合衆国本土で最長最大の島で、東西に190キロの距離があるそうです。

 

 

 今朝ニュージャージのモーテルを出発して、ナビのガイドのままに走っていると、左手の朝靄の中にマンハッタンが見えてきました。

 

 程なく島を縦断するIS495へ入りました。

 

 

 ハイウエーの横で、レンギョウが黄色い花を咲かせていました。

 

 

 月曜の早朝に郊外へ向かっていますので、道路はガラガラで、正に私の為に道路が準備されているようなものです。

 

 

 しかも、今日は旅の「おまけ」みたいなものですから、運転も鼻歌交じりです。

 

 ふと気づくと、走行メーターが一万マイルを超えていました。

 サンフランシスコで走り始めた時には走行メーターが、凡そ五千マイルでしたから、本当に良く走ったものです。

 

 

 オットット。 誰かがお巡りさんに注意されています。

 

 

 道路の制限速度がいつの間にか40マイルに変更になっていました。

 

 周囲はすっかり田園風景に代わり、長閑な光景が続きます。

 

 島は地下水に恵まれ、必要な水は全て地下水で賄えるのだそうです。この水車も地下水を汲み上げる為に使われているのでしょうか。

 

 

 走り過ぎる道の脇で桜が咲いていました。

 

 

 

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USA 夕景のマンハッタン

2011-08-06 19:40:51 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園で予定した目的地を全て消化し、一種の安堵感のようなものを感じていました。

 

 しかし、「油断するなよ、往々にしてこんな時こそ事故を起こすぞ」と自分に言い聞かせて、車のエンジンをスタートさせます。

 

 

 特に理由はありませんが、今夜はニュージャージー州のニュー・ブロンズウィックに宿を取ることにしました。

 ニューヨークからの距離は今朝出てきたピスカタウェイとほぼ同じようなものです。

 

 今回もナビで、有料道路を使わない設定でルート検索を行いました。

 

 車はフォードハムロードを西に向かい、イースト川を渡ってマンハッタン島北端の207Stに入りました。

 橋を渡るときに地下鉄の車両基地が見えていました。

 

 

 昨日から手持ちのドルを節約する為に、なるべくフリーウエーを通らないようにしていますが、そのお陰で、観光客がめったに行かないような場所を目にすることができます。

 

 この道は今朝、薄っぺらな奇妙なビルの位置で5Avと交差していたブロードウエー通りの北の端です。

 

 

 面白そうなものが目に入ったらナビを止めて、適当に横道へ入って行きます。

 ニューヨークでの距離感も地理も大体頭に入りましたので、初めての場所でも応用が利くようになってきました。

 ウフフフ、そんなことが何だか楽しい。

 

 インターステート95(IS95)に入り、ハドソン川のジョージ・ワシントン橋を渡ります。

 

 

 橋を西へ、右岸の丘陵へと渡っている時に、南の川下にマンハッタンの摩天楼がちらっと姿を見せたました。

 「ああ、そうなんだ」、と瞬時に思いました。

 

 IS95は橋を渡ると、下りながら大きく左へカーブして、ハドソン川西岸の丘陵地帯の裏手を回り込むように、ニュージャージへ南下します。

 

 私はIS95が丘陵の裏をハドソン川と平行して南下し始めた頃、ハンドルを左に切り、IS95を外れて、丘陵地帯の坂を適当に登って行きました。

 

 思った通りでした。

 

 ハドソン川の西岸には小高い丘が続き、その丘の上にハドソン川を見下ろしながら、丘陵の縁に平行して道が通っていました。

 

 その丘の上で私は、今朝、夜明を迎えたマンハッタンが、目の前で静かに夜の帳に沈んでいく姿を見守ることができたのです。 

 

 

 

                      

                      

 

 2011年4月24日、一日の始まりにマンハッタンに昇る朝日を眺め、一日の終わりに暮れなずむマンハッタン島の姿を堪能し、私は胸いっぱいに満ち足りた思いを抱いて、宿への途に付いたのでした。

 

4月24日のルートと位置

 

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USA 明日咲く花

2011-08-05 11:20:18 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園の森は、季節感こそ違うものの、ミシガン大学植物園と同様に、私を十分に寛がせてくれました。

 

 冬が終わり、春の気配が漂う森と小川は、ちょっと寂しいくらいの佇まいの中で、明日の命の気配を見せてくれます。

 

 咲き極まった花よりも、明日咲く花に寛ぎを感じるのは、薄明かりの中で静かに夜明を待つ心持ちに似ています。

 

 美しいものを沢山見せてもらったお陰で、開き始める蕾に花を見ることができるのかもしれません。

 

 山吹が、明るい緑の葉に、岩清水のように清んだ黄色い花を咲かせていました。

 

 

 さて、そろそろ時間が残り少なくなってきました。

 温室ではラン展をやっていたはずです。

 足早に温室へと向かいました。

 

 

 

 

 

 

 中に入ると、温室独特の肌にまとう熱気を感じました。

 

 

 

 しかし、残念なことに、受付で三脚は使わないで下さいと言われてしまいました。

 

 

 もっともなお話です。

 何しろ、こんなに人が居る温室は初めて経験しました。

 こんな状態では三脚を使いたくても、使いようがありません。

 

 

 

 折角の花も、名前を確認しながらゆっくり見ている雰囲気ではありませんでした。

 立ち止まると怒られそうです。

 

 

 デジカメで証拠写真を写して、早々に退散することに致しました。

 

 

 温室の外に出て、正直ホットしました。

 それにしてもこんなに客が入ったら植物園の経営は本当に楽でしょうね。

  

 温室の周りでは、桜の下にも人々が集っていました。

 

 

 広い植物園は一通り巡り終えました。

 花を丁寧に撮影するような被写体には数多く出会えませんでしたが、私は十分に満ち足りた思いで、ニューヨーク植物園を退園することに致しました。

 

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USA 古のニューヨーク

2011-08-05 11:08:12 | アメリカ大陸横断 花の旅

 植物園を時計回りに進んで行きますと、散策路にはリスが遊び、人の手から食べ物をもらっていました。

 

 

 散策路の横に「水仙コレクション」との表示があります。

 

 

  様々な品種の水仙が花を咲かせています。広さに余裕があるからでしょう、水仙は品種毎に十分な距離を保って植栽されています。

 

 

                  

 

 茨城の「ひたち海浜公園」の水仙も見事ですが、このようなナチュラルな展示も好感がもてます。

 

 ニューヨーク植物園には、昔ニューヨーク市をおおっていたのと同じ状態で森が保全されています。

 

 進む道の周囲が自然森の雰囲気になってきました。

 

 

 橋が架かり、緩やかな流れの川が見えます。

 

 

 川岸の森一面に黄色いキンポウゲの花が咲いていました。

 

 

 川面に水鳥の姿を見かけました。きっとこの森の中に巣をつくり、雛を育てているのだと思います。

 

 

 多分、まだそんなに古くない昔。未舗装の道が続き、馬が主たる交通手段だった頃、ニューヨーク市の近郊はこんな森に包まれていたのでしょう。

 

 

 僅か100年ほどの間に、「人類は地球から急激に緑を奪ってしまったんだよ」と、この森は語っているのかもしれません。

 

 

 古の森には落ち葉の積もった道が続いていました。

 

 森の木々の下では、春の陽射しの中で、カタクリが花開く日を心待ちにしていました。

 

 

 川を覆う梢に、まだ緑は見えないものの、枝がほんのり色付いて見えるのは気のせいでしょうか。

 

 

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USA 美しい花樹

2011-08-05 10:57:41 | アメリカ大陸横断 花の旅

 春を待ちわびるニューヨークの人々に、この植物園は花木を愛でる恰好の場を提供しているようです。

 入園者には家族連れが多く目立ちました。

 広い園内を巡るトラムがやってきました。

 

 

 

 図書館の前では樹齢100年、平均樹高27mのユリノキが芝の広場を囲んでいました。春になれば、枝先にチューリップのような黄色い大型の花を咲かせるのでしょう。

 

 

 近くの散策路にはコウヤミズキが枝いっぱいに黄色い花を咲かせていました。

 私は春になると毎年、小石川植物園で見事な中国のシナミズキの花を見ていますが、今年はニューヨークで日本のコウヤミズキに出会えました。

 

 

 「ホリー・ジョリベット」の品種名が付いた桜が、こんもりと花に包まれています。

 

 

 枝振りの良い、美しい樹にヨーロッパシデの名札が付いていました。

 

 植物園は広く、木々にも十分な場所を提供できるからでしょうか、皆伸び伸びと枝を広げています。 

 

 

 辛夷(コブシ)が根元に花びらを散らせていました。

 自然なままに枝を広げているからでしょうか、地面に落ちた花びらの配置が美しいほどに均一です。

 

 

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USA ニューヨークの桜

2011-08-05 10:44:09 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ニューヨーク植物園に到着しました。

 門の前に到着すると、駐車場へ入りきれない車が列を作っていました。

 周辺の路は駐車禁止です。ここまで来たら、車列に並ぶしかありません。

 

 しかし、10分ほど待っていると、係員が向かいのフォーダム大学の駐車場へ車を誘導し始めました。どうやら臨時開放するようです。

 

 12ドルの駐車料金はしっかり徴収されましたが、殆ど待たずに入園することができました。

 入場券売場に大勢の人達が並んでいます。私はラン展を開催している温室にも入れる20ドルのチケットを購入しました。

 

 ここが今回の旅で計画した最後の目的地となります。

 どんな花に出会えるでしょうか。

 

 

                     

  

 ニューヨーク植物園の概要を資料からご紹介しますと、

 

 「ニューヨーク植物園は1891年にオープンしています。かつてニューヨーク市をおおっていた森林50エーカーが植物園の中に保護され、そこは国の史跡に指定されています。

 園内には、数多くの植物コレクションが展示されており、1902年に一般公開された米国最大の温室はEnid A. Haupt Conservatoryと呼ばれています。」

 

 開園:火曜~日曜 午前10時~午後6時

 休園:月曜、感謝祭(サンクスギビングデー)、クリスマス

 入場料:大人6ドル 学生3ドル 2歳~12歳1ドル オールガーデン・パス 20ドル

 地下鉄:B、D、4 Bedford Park Blvd.下車→Bx26バス Mosholu Gate入口下車。

 

 私は園内を時計回りに歩き始めました。

 

 

 温室の方角へ向かうと、見事な桜に目を奪われました。

 

 

 

 幾本もの桜が華麗な姿で来園者を迎えてくれます。

 特に温室の周囲が圧巻でした。

 

 

                    

 

 こうしてニューヨークで桜を見ていると、世界に通じる桜の美しさを実感します。

 

 そして桜も、その他の美しい花々も、全ての花はみな一瞬の命です。

 私は今ここで、花の極みに出会えたことを、素直に喜び、感動していました。

 

 春の花が花壇を飾っていました。

 

 

 歩を進めれば、木立の中で桜が春を謳っています。

 

 

 惚れ惚れするほどの姿を見せて、年輪を重ねた大樹が幹いっぱいに枝を広げていました。

 

 

 枝先に春の葉芽を準備したまま、新緑を俟つ大樹の先で、葉が開くのも待たずに散ってゆく桜が、確かな時の移ろいを物語っていました。

 

 

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USA ハーレムも別に

2011-08-05 10:28:13 | アメリカ大陸横断 花の旅

 ブルックリン植物園を出たのは12時半ごろでした。微妙な時間でしたが、このままニューヨーク植物園へ向かうことにします。

 

 

 リンクフリーの「あっとニューヨーク」のページをご覧下さい。

 リンクした地図で説明すると、ブルックリン区のブの字辺りにあるブルックリン植物園から今度は、ブロンクス区のロの字の右下角辺りにあるニューヨーク植物園へ移動します。

 

 

 ハイウエー料金を節約する為に、ナビで一般道を選択して約26km、一時間弱の行程です。

 

 走り出して暫くすると、見慣れぬ衣装の人々を数多く目にしました。

 

 

 あまり見かけたことのない衣装で、何処の人達か見当が付きません。

 ネットで、「ブルックリン、黒、民族衣装」で検索してみましたが、引っかかりません。

 オランダ、トルコ、ロシア、などの民族衣装を検索して、やっとユダヤ系のものだと判りました。

 

 この様に、私はユダヤ人、アメリカやイスラエルの知識に関してはゼロに等しいのですが、中東で起きていることを見聞きするたびに、無関心ではいられない思いがしています。

 

 

 ナビの案内のままに、やがて車はクイーンズ地区を通り、クイーンズボロー橋を渡りました。

  

 

 

                       

 

 この橋はイースト川の中州となるルーズベルト島を跨いで架けられています。

 

 下の左写真の左側がマンハッタン島、ルーズベルト島を挟んで右写真に煙突のある場所がクイーンズ地区になります。 「あっとニューヨーク

 

 

 この橋は二階建で、上の道は橋を渡ると直ぐに右カーブしてマンハッタンのファーストアベニュー(1st Ave)に入りました。

 

 

 そのまま直進すると、やがて116 Stを過ぎた辺りでハーレムに入りますが、その手前の91 St 辺りから、赤信号でも平気で、歩行者が車の前を渡りはじめます。ご覧下さい、下の写真は私が青信号です。

 

 

  しかし、ハーレム地区も別に喧伝されるほどの危うさを感じることもなく、イースト川に架かるウイリスアベニュー橋を渡り、ブロンクス地区に入りました。

 

 

 ウイリスアベニューでも梨の花が見頃を迎えていました。

 

 

 後はナビのガイドに任せて、ニューヨーク植物園はもう目と鼻の先です。

 

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USA どうぞ登らないで下さい

2011-08-05 10:16:41 | アメリカ大陸横断 花の旅

 桜咲く春に、木々の梢が色づき始める頃。

 水温み、草萌えて、森で小鳥達が囀りを交わしています。

 

 

 クリーム色に、小さな釣鐘の花が咲いています。

 

 

 白いベールを被った浅葱色の葉の傍で、カナリア色の花が陽を浴びています。

 

 

 ツツジが、夜明け前の地平線と同じ色に花を咲かせていました。

 

 

 そんなふうに、優しい色に咲く花と、芽を膨らませた木々の枝に見惚れながら散策しました。

 

 所々に大樹が枝を広げていました。

 これはコーカサス沢胡桃。

 

 

 根元に小さく、「どうぞ木に登らないで下さい」とあります。

 こんな枝振りの木を見れば、大人だって登りたくなる気持ちも良く分かります。

 

 林の中に広がっていたのは釣鐘水仙の和名を持ち、英語ではブルーベルと呼ばれ、ヒヤシンスに似た青い花を咲かせるユリ科の多年草です。

 

 5月には4万5千本の花がブナ林を染め上げるそうです。

 

 

 園内めぐりを終えて、出口へと向かう途中で桜の木と出会いました。

 周囲に人々の語らいが途絶えることはありませんでした。

 

 

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USA 花から叡智を集め

2011-08-05 05:28:26 | アメリカ大陸横断 花の旅

 日本庭園を出ると、広場があり、植栽された木々の先がほんのり色づいていました。

 近づくと、花芽が開きかけています。

 名札を確認して「手弱女(たおやめ)」という桜の品種であることを知りました。

 

 「手弱女」は八重咲きの桜で、花の中心が微淡紅色で、周辺に向かって色が濃くなります。

 原木は桜の名所、京都北野の平野神社の境内にあるそうです。

 

 これだけの桜が一斉に咲いたら、本当に見事でしょうね。

 

 

                 

 

 ロングウッドガーデンで見かけた富貴草に、此処でもまた出会いました。

 結構アメリカでは人気があるようです。

 

  

 庭園の一隅に黄色いモクレンを見かけました。

 紫や白いモクレンは良く見ますが、黄色のモクレンを見るのは初めてだったでしょうか? もしかすると、調布市の京王フローラルガーデンで見たことがあるかもしれませんが。

 

 掲示板の解説では、このモクレンは「エリザベス」という品種で、1956にブルックリン植物園で北米原産のマグノリア・アクミナータとハクモクレンを交配して作られ、当植物園の後援者エリザベス・ヴァン・ブラントさんに敬意を表して名付けられたとのことです。

 

 

 温室を覗いてみました。

 

 

 ここにも盆栽が展示されていました。

 ちいさな樹木に大木の風情を現す奇跡が、海外で人々に感動を呼び起こさせるのでしょうか。

 

 

                   

 

 温室では八重のクチナシに似た白い花が咲いていました。

 名札がありませんでしたがキョウチクトウ科のヤエサンユウカのようにも見えます。

 

 

 フィルムで花の写真を数枚撮って外に出ると、キブシがいかにも気持ち良さそうに花を咲かせています。

 

 キブシは日本をはじめとする東アジア原産の樹木ですが、ニューヨークで見ても、洒脱な表情に変わりはありません。

 

  

 

 「花から叡智を集め、力を得る人は幸せである」そんな一語を掲げた白い家がありました。

 

 

 

 (He is happiest who hath power to gather wisdom from a flower.) 

 原文をそのままネットで検索すると、出てきました!

 これはイギリスの19世紀の女流詩人メアリー・ホーウィットの言葉だそうです。

 

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USA ブルックリン 日本庭園

2011-08-05 05:01:44 | アメリカ大陸横断 花の旅

 マンハッタンからイースト川を渡り、ブルックリン地区へ入り、

 

 

                     

 

 一時間ほどで植物園の入口に近い路上に、車を停めることができました。

 

 

 開園は9時だと思っていたのですが、10時からだったので、車の中でパンとジュースで朝食を摂って、ゆっくりと開園を待ちました。

 

 街路樹ではリスが元気に走りまわっていました。


 (赤い車の窓に重なる位置を、リスが樹の幹を、頭を下に駆け下っています)

 

 

 開園10分前ごろから人々が集まリ始め、開門と同時に改札口へ向かいます。

 

 

 桜まつりは来週からのはずなのに、皆花を待ち焦がれているのでしょうか。

 

 

 

 ブルックリン植物園はニューヨーク ブルックリン地区のワシントンアベニューに位置しています。

 

 開園 火曜ー金曜 9:00ー18:00

     土曜ー日曜 10:00-18:00

 休園 月曜

 料金 大人 10$ 学生 5$ 12歳以下無料

 交通 地下鉄2,3,4線EASTERN PARKWAY駅から徒歩6~7分

 

 チケット売り場の直ぐ横に木製の垣根が続き、30m程進むと日本庭園の入り口がありました。

 

 

                     

 

 桜祭り前なのに、中に入ると、日本庭園で桜が満開でした。

 

 

 池の上には周囲の桜を望む四阿があり、入園者達は暫くその場所から動きませんでした。

 

 

 枝垂桜は既に葉桜になっています。

 桜は特殊な種類(冬桜や河津桜など)を除いて、まず枝垂桜が早く咲いて、八重桜が遅く咲くのが一般的なので、アメリカでもその状況は変わらないようです。

 

 

                     

 

 池の周囲を散策路が巡り、入園者達は思い思いに春の風情を楽しんでいます。

 池の石の上では亀が日向ぼっこ。

 

 

 

 池を巡って振り返ると、マンションを背にした四阿が見えます。

 

 園内は大都会とは思えない風情ですが、庭園の周囲には住居が密集していました。 

 

 

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USA 奇妙なビル

2011-08-05 04:37:56 | アメリカ大陸横断 花の旅

 五番街のこの辺りからは、エンパイアーステートビルが見えました。

 近付くと高過ぎて見えなくなってしまいます。

 

 

 マンハッタン島は南北に24キロ、西のハドソン川と東のイースト川に挟まれた中州です。

 

 南に向かって少しずつ低くなっているのは理に適っていますが、改めて肉眼でそれを確認して、ウーンやっぱりそうなんだと、意味もなく納得しています。

 

 そんな当たり前の事を確かめられただけで、訳も無く嬉しかったりするのは、少々マンハッタンの毒気に当ったせいかもしれません。

 

 

 かなり南に下ってきました。今の場所は32ストリート(St)辺りです。

 厳格に定義されてる訳ではなさそうですが、59Stと30Stの間がミッドタウン、それより南がダウンタウンと呼ばれているようです。(34Stで分けることもあるようですが)

 

 

 5アベニュー(AV)を振り返りますと、既にミッドタウンの先は坂の上となって望むことができません。

 

 

 5AVの名物、フラット・アイアン・ビルが見えてきました。

 このビルは5AVとブロードウェイの交差する三角地帯に、地形のままの三角形に作られていました。一番狭い頂点では幅が2メートルしかない、奇妙な姿のビルです。ビルの高さは90メートルだそうですが、倒れる心配は無いのでしょうか。日本のような地震大国では建設許可が下りないかもしれません。

 

 

 私はこの場所でブローウエー通りへハンドルを切り、5AVに別れを告げました

 

 マンハッタンのメインストリートを只単に、縦に走り抜けて来ただけですが、十分にマンハッタンを満喫した気分になっていました。

 

 既に朝8時を過ぎましたので、このへんで本来の目的地、ブルックリン植物園へ向かうことにします。

 

 

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USA ブランド品

2011-08-04 18:43:58 | アメリカ大陸横断 花の旅

 私が今居る場所はニューヨーク5アベニュー(AV)、59ストリート(St)。

 日曜日の朝8時前ですから、目にしているのは通常とは異なる状況ですが、日本で言えば銀座4丁目、三愛の前辺りに該当するのでしょうか。

 それにしても静かですね。

 

 ? もしかすると、こんな写真こそレアなのかもしれません。

 

 すっかり私にニューヨークのイメージとして刷り込まれた、梨の花がここでも清楚な花を咲かせていました。

 

 

 

 そして、梨の花咲く場所に建つビルには、林檎のマークが付いていました。

  アップル社の本社でしょうか。

 

  実を申せば、私はブランド品に殆ど興味がないのですが、それでも周囲に見知っている名前を目にしたので、その姿をカメラに収めてみました。

 

 有名ブランド店が軒を並べているのは、懐の豊かな人達がここに集っている証なのでしょうか。

  

     

 

   

 

 5アベニューを南へ下ると、荘重な雰囲気の建築物を見かけたので、訳も分からずにシャッターを押してみました。

 帰国後に調べると、どうやらニューヨーク公立図書館のようです。

 この図書館は建築物としても歴史的価値があるのだそうです。

 

 

 

 ニューヨーク公立図書館の前に車を止め、5AVの道路の真ん中に立ち、今走って来た方角を振り返って写真を撮ってみました。

 交通量も極端に少なく、おまけに交差点の信号は赤ですから、余裕でこんなことが可能です。

 ニューヨークは北の方角に標高が高いことがはっきりと確認できました。

 

 

 次に、反対に南の方角をカメラに収めますと、5AVは僅かに坂になって下って行きます。

 

 

 歩道にはスイセンが綺麗な花を咲かせていました。

 そんな季節なんですね。

 

 

 写真を見ながら今頃になって気付いたのですが、この時私は無意識に車を道路の左側に停めていました。

 右側通行のアメリカでは、本来は道の右端に停めるべきだったのでしょうか。

  前にも一台停まっていますので、気にしなくても良いのかもしれませんね。

 

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USA 五番街の花

2011-08-04 18:33:50 | アメリカ大陸横断 花の旅

 五番街(5AV)をゆっくり南へと下ります。

 五番街もまだ朝の8時前ですから、好きな場所に車を止めることができます。

 こまめに車から降りて、カメラのシャッターを切りました。

 セントラルパークの中には広々とした芝生が広がっていました。

 

 

 南へ真っ直ぐに五番街(アベニュー)が伸び、左手には梨の花で飾られたストリートが東へ向かっています。

  私は今回の旅で、ニューヨークに梨の花のイメージが定着しましました。

 

 

                   

 

 南北約4キロに及ぶセントラルパークのほぼ中央にメトロポリタン美術館があり、五番街(5AV)にエントランスを向けていました。

 

 

 

 

 

 

 美術館の南通りが79丁目(79St)で、その角に古風なデザインの建物を認めました。ちょっと印象に残るデザインです。

 

 

 

 

 日曜日のこの時間帯、五番街(5AV)を走っているのはイエローキャブだけです。

 

 

 右手にセントラルパークを見ながら南へ伸びる五番街(5AV)は、街路樹が途切れることはありません。

 

 

 公園や通りに面したホテルの前ではモクレンの花が春の到来を告げていました。

 

 

                   

 

 セントラルパーク・ノースの110丁目(110St)から2.5マイル南下して、60丁目(60St)までやって来ました。

 次の信号がセントラルパーク・サウスで59丁目(59St)になります。

 

 五番街(5AV)は次の信号でセントラルパークと別れ、ビルの谷間をミッドタウン、ダウンタウンへと進んで行きます。

 

 

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USA セントラルパークの彩り

2011-08-02 12:57:44 | アメリカ大陸横断 花の旅

 アベニューを適当に北へ走っていると、セントラルパークにぶつかりました。

 と言うことは、これを右に曲がればフィフスアベニュー(5AV)、ニューヨーク五番街へ出るはずです。

 

 

 次の私の企みは、マンハッタンのど真ん中、フィフスアベニュー(5AV)を北から南へ一直線に走り抜けようと言う大胆無敵な計画です。(表現が何とも、大げさですが)

 

 フィフスアベニュー(5AV)と59ストリート(59St)の交差点にでました。

 

 

 上の写真の右端、交差点の角のお店はア・テストーニという靴屋さんです。

 この場所に来てフィフスアベニュー(5AV)が北から南への一方通行であることが分かりました。

 フィフスアベニュー(5AV)を一旦南へ進み

 

 

 交差点で左折を二つ続けて4AVを北上します。

 

 

 セントラルパークの北辺に当る、110ストリートの先で再度フィフスアベニューに入りました。

 

 

 角の食料品店の看板にフィフスアベニューの文字が見えます。

 

 

 公園の北東にある、ハーレム・ミアーと呼ばれる池では白鳥や鴨が生息しているそうです。

 朝の公園はとても静かな佇まいを見せていました。

 

 

 周囲を見渡すとスイセンが、清しい色に咲いていました。

 

 

 ニューヨーク五番街も、この辺りは落ち着いた雰囲気で、爽やかな緑に包まれています。

 

 

 セントラルパークではモクレンやレンギョウの花が公園に春の彩りを添えていました。

 

 

                 

 

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USA ウエストサイド

2011-08-02 12:49:19 | アメリカ大陸横断 花の旅

 マンハッタンは碁盤の目に道路が走っていて、南北に通る道がアベニュー、東西に走る道がストリートです。

 マンハッタンの中心を南北に貫く通りが五番街(5AV:フィフス・アベニュー)で、その東側がイーストサイド、西側がウエストサイドです。

 昔昔ウエストサイド・ストーリーというミュージカルがありましたが、その舞台になったのがこの辺りです。

 

 

 小学生の私が、初めて自分のお小遣いで買ったレコードがウエストサイド・ストーリーのドーナッツ版でした。あの当時で450円ぐらいだったかな~。

 

 何処からかマリア(ウエストサイド・ストーリーのヒロイン)が走り出てきそうな気がするウエストサイドを彷徨いました。

 

 

 車の窓から街を眺めるだけですが、街は実に様々な表情を見せてくれます。

 

 

 街角の数だけ、人の数だけ物語があるのでしょう。

 

 

 でも、今日は街の香を楽しむだけ。

 上澄だけを味わって、あとは素知らぬ振りで、アベニューを北へ。

 

 

                

 

 日曜日の朝のマンハッタンをイエローキャブと一緒にクルージングします。

 

 

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