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『さらばウィリービンガム』…二度は見られない。

2023-03-25 20:20:06 | 映画-さ行

 死刑廃止による新たな量刑制度が始まった。それは遺族がその量刑を決めるというもの。最初に適用された囚人は、少女をレイプして殺害したウィリー・ビンガム。

 

 

 このホラー的短編映画の主役は、被害者の遺族である父かもしれない。

 彼に共感するのか、責めるのか。それでいいと肩を抱くのか、もうやめてくれと願うのか。

 ここでは、重犯罪者の気持ちは正直言ってどうでも良い。

 結論は出ず、私はただ見守るだけ。憎しみをいつかは手放したいと思うなら、私なら死刑の方が良いとも思った。それでも当事者になってみないと分からない。私はもっと冷酷で残酷で、憎しみに燃えているかもしれない。

 考えさせられ、結論の出ないこと。ただやっぱり、これはない。どこか酷薄な安易さを感じるから。

 

 

 マシュー・リチャーズ監督、2015年、12分、オーストラリア。

 原題は、『The Disappearance of Willie Bingham』(ウィリー・ビンガムの消滅)。

 

 12分49秒の問題作(YouTube)↓

An inmate is selected to undergo a gruesome new punishment. | The Disappearance of Willie Bingham

(日本語字幕は端末での画面操作でどうぞ。)

 



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