tokyoonsen(件の映画と日々のこと)

主に映画鑑賞の記録を書いています。

景色について

2017-04-18 20:50:36 | 日記
 目に見える景色というのは、私にとっては、ありがたい。


 目に見えるものだけではなくて、匂いや温度なんかも同じかもしれない。とにかく、目の前の景色が美しいと思えるだけで、この一瞬を切り取っておきたい、人生のこの瞬間を切り取っておきたい、と大げさでなく、思えるからだ。

 自分の今いる、360度、この周りのすべてを、記憶に刻み込んでおきたいと願う。

 人生自体が美しかろうが美しくなかろうが、関係なく、この瞬間を美しいと思える。


 美しい景色は、人工物でも自然物でも、どちらでも良いけれど、自然の方が普遍的な気がする。自分の中で長続きする。


想像力の欠如

2017-04-01 17:49:07 | 日記
 今日は、エイプリルフールだ。

 子供の頃は、「では、一つ人をだましてみようか。」みたいな感じで、改まった行事か何かのように、家族をだましてみたりしていた記憶がある。だまされる家族の方も心得たもので、うやうやしくだまされてみたりする。
 気の利いたものでもなく、どうでもいいような「だまし」だったと思われ、特に盛り上がった記憶もない。そしていつも通り、けだるい春の一日が、とどこおりなく過ぎて行く。
 最近の4月1日は、エイプリルフールというより年度初めという印象が強いからか、忘れている方が多いし。


 ところで映画や小説でよくある設定だけど、目の前の、現実だと思っていた世界が、突然「なんちゃってね」と崩れ去ってしまう、というのはどうだろう。
 どうだろう、って何が?ですが。

 
 ちょっと想像してみた。

 が、

 「なんちゃってね。」
 
 と言われて、世界が反転して、ばーんと現れるはずの「ついに現れた本当の世界」が、全く想像できない。


 「はっ、私は夢を見ていた。目が覚めた。今まで現実だと思っていた、あの世界は、あれは夢だったのか。」
 と言っている自分。さて、では今どこにいるのか、いや、全く想像ができない。


 夢だろうと現実だろうと、反転だろうと、大した違いはないだろうと思っているのかもしれないし、ただ単に、想像力に欠けているのかもしれない。

 いずれにせよ、「なんちゃってね。」の後には、「なんちゃってね。」以上のものは来ないだろう。というのが現在の個人予測である。

 うすら風邪っ引きのけだるい春の一日が、そしてとどこおりなく過ぎて行く。(昨日引いたこの風邪が、なんちゃってね。だったらすごく嬉しい)