徒然スキーヤー日記

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MAZDA3に乗ってみた…久しぶりの車の試乗インプレッション!

2019-06-19 01:03:07 | 車試乗
ってな感じで.
スキーシーズンも終盤に向かい.
毎週スキーに行かなくなってきたので.
…週末にちょっとした時間が開くときが
あるわけで.

そーゆー時間があるときに.
…最近かなり気になっている,
MAZDA3を試乗しに行って
きました~!


どうやらこのMAZDA3.
異常に人気があるらしく.
ディーラーさん曰く.
「これまで,こんなに試乗にお客さんが
 来ることはなかったです…」

というほど,試乗のお客さんが次々
やってきているようで.
「それも,マツダ車ユーザー以外の方がかなり
 試乗に来られてます」

ということでした…
うむ.
スバル車ユーザーの私も,その一例だな…

ということで.
試乗したのは,MAZDA3のセダン,
1.8Lディーゼルのモデルです.

まぁ,一番気になるのはSKYACTIVE-Xエンジンですが.
このモデルが出るのは10月以降なので.
それ以前に気になる,1.8 Lディーゼル
エンジンのモデルに乗ってみました.

まず,運転席に乗ってみますが…
なんだこれは.
これがCセグの車か??
…いろいろ装備を付けると,300万円超える
高い車ってのもあるけど.
予想より内装のクオリティは高いよ…!
インパネも全面ソフトパッド仕上げだし,
あまりプラスチックっぽくなく,
見た目も,タッチ&フィールも,
結構高級なレベルのフィニッシュです.


そして.
動き出すと.
うーむ.
1.8Lのエンジン.
ちょっとピックアップが鈍い感じ.
ターボラグなのか,2.2Lディーゼルの時の
トルク45kg-mの強烈インパクトと
比較してしまうせいなのか.
トルク27kg-mの1.8Lディーゼルエンジン.
数字上は,2.5Lガソリンに負けないトルクですが.
それほど強烈なトルクで引っ張っていく
印象は無かったですね…

ただ.
ちゃんとアクセルを踏めば,ブーストが上がって
かなりのトルク感で引っ張っていきます.
ある意味,アクセルの微小領域で無駄な
非線形性をもたせてなくて.
わずかなアクセルワークでは,
ちゃんとわずかなだけ加速するように
なってるという感じかな….
アクセルペダルの非線形性が大きく,
ちょっと踏んだだけでドカーンとスロットルが開く,
「トルクがあるように感じさせる」
味付けになっている車と違って.
微小アクセルワークでの車のコントロールは
やりやすいです.
ぴったり狙った速度に車をキープできる,
ジェントルなアクセル設定になってます.

…ただ.
やっぱり2.2Lディーゼルとは別物なので.
あの化け物トルクと比較しない方がいいかな.
感覚的には,必要十分+αくらいの
エンジンパワーですね…
(Skier_Sがトルク40kg-m越えのFA20に慣れて
 しまっている説もあり)


でも,ATは2.2Lのディーゼル同様,
トルコンでほとんどトルク増加させて
無いようで.
かなり早くロックアップさせていく
プログラムですね.
アクセルを踏み込んでも,トルコンスリップ
感はほとんどないです.

ってな感じで.
パワーユニットにはそんなに驚きは
なかったけど.
…驚いたのは,この車の足回り.

これは…
Cセグ車で,ここまでやるか!???
という感じ.
驚くべき完成度の高さ.
電動パワステの出来も,このクラスとして
やりすぎでは?
と思えるレベル.

うーむ.
このクラスでは,インプレッサの出来が
突出していると思ったけど.
MAZDA3,やるじゃないか…←だから,なんでそんなに上から目線?

まぁ,4WDを選ぶと300万くらいになっちゃうので,
インプレッサより60万ほど高い車と考えると,
差がつくのは仕方がない気もするけど…
もし,この車の小ささが気にならないなら.
この車は,そんじょそこらの高級車に
負けない仕上がり.

…なんというか.
足回りが締まっているとか,そんなんじゃないです.
バネレートは低く,ブッシュもそんなに硬くないです.
それに,おそらくタイヤも縦バネをかなり柔らかめに
作ってあります.
全体的に,優しい感じの足回りです.

でも.
柔らかいのに,時間遅れやタプタプ感,
収束の悪さなどが無く.
「違和感のなさ」
「動きの自然さ」
があります.

これは,MAZDA3に乗った瞬間は分からないです.
違和感がない…
ということは,普段は感じない.
乗っていて,
「をを!すごい!」
とインパクトがあるわけでは無いんですよ.

でも,
道路の継ぎ目を乗り越えた時とか.
横Gがかかったところで,段差があって
サスがストロークしたときとか,
減速Gから横Gを繋げて出したとこの
繋がり感とか.
そういうところの違和感をほとんど
感じなかったことに,
試乗した後,他の車に乗ったら感じると思います.

なんか,ボディ剛性を高めて,
バネレートを高めて,共振周波数を上げて.
各種ブッシュを締め上げて,動きの
クイックさを出したとかでもなく.

ブッシュや各部のコンプライアンスをバッチリ
チューニングして,フラット感のある
乗り心地を達成したとか.

そんな感じではなく.
なんというか.
各部が柔らかいのに,
時間遅れが無いので.
想定外の揺り戻しや,
ダンピング収束遅れが無く.
「柔らかいのにすっと収まる」
とでも表現しようか…
新しい高級感.

大体,柔らかくすると収束は悪くなり,
揺り戻しや「タプタプ」した感じが
出るけど.
柔らかいのにすっと収まる.
あまりにも自然すぎて,おそらく試乗している
間は分からないと思います.

私も,乗っている間に正しく実力を
見抜ききれず.
その後,何車種か試乗して,
「MAZDA3,やっぱすごかったわ…」
と思いました.

なんでバネレートやブッシュを締め上げてないのに.
こんなに素直に走るんだろう.

そして.
ステアリングも.
センタリングトルクは自然だし.
妙に強いアシスト感もないのに.
きちんとまっすぐ走り.
狙ったラインに車を持っていきやすいです…

これは良くできている.
…いや.繰り返しますが.
乗った瞬間に
「をを!すごい!!」
と,一瞬で分かる分かりやすさではないです.
コーナーを攻めた時とか,そんな
普段使わない領域で初めて分かる違いがある
とかいうわけでも無いです.
分かりやすい,目立った特徴があるわけでないです.

いや.
ホントに.
試乗している間は,期待外れと思うほど
何か分かりやすい特徴があるわけでなく.
スプリングもブッシュも優しく緩めに
感じるし.
「ふーん.普通じゃん」
って思いますが.

…その後,高級車に乗ってみると.
高級車でも,サスに大きな入力が
入ったあとの収束や,横Gが
かかったところでの段差乗り越えなどに,
やはり少なからずの不満感,
違和感があることが分かり.
あとで,
「MAZDA3,すごいのでは…?」
と分かってきます.

ってか,このあとにCX-8にも乗ってみたけど.
MAZDA3の方が高級車なのでは??
と思うほど.

…でも,お値段がかなりアップしていて.
1.8Lディーゼルを買おうと思うと.
スバルなら,LEVORGの1.6GTあたりがガチンコ勝負の価格帯.
トヨタなら,ハリアーやらマークXやらの安いグレードの
価格帯にまで突っ込んできます.
かなりの高級車だけど.
でも,それ以上の出来の良さがある…
MAZDA車,他の車もこれと同じ仕上げに
してきたら,かなりすごい気がする…

うーん.
同じ大きさの,インプレッサや
カローラスポーツなどと比べると,
お高い車に感じますが.
それ以上のお値段の車と十分張り合える,
すごい車を作ってきたなぁ…
後はエンジンにもう少しトルク感があって.
トランクや後ろ座席が広ければ.
かなり無敵な車になりそう…
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