金光監督…祝法大優勝

広島出身の金光興二と言えば
オールドファンには懐かしい名前。

広商と法大野球部で主将をつとめ
法大卒業時にはカープのドラ1候補と騒がれた。

本人もカープ入団を熱望していたドラフト当日…
まさかの展開が起こった…

それは…ヤクルトが金光を避けた瞬間である。

当時中学生の私は、金光の指名前に万歳をした。
（余談だが、この時の目玉は江川だった）


パンチョ伊東さんのアナウンスを今かと待った
その瞬間…発せられたのは…

「広島東洋・・・田辺繁文・・・投手…１８歳…広島盈進高校…」

ナニ・・・田辺…嘘じゃろう…であった…

これは正直ショックだった…

何とも言えないショックを受けた…


次に控える近鉄が…嘲笑うように、
金光の交渉権を獲得した。

当時…法大の宿舎で
金光をインタビューしたのは
現パネルクイズ25の司会者児玉さん…

「金光をくん・・・
意中の広島に指名されなくて残念だったね…」

との問いに、
涙を眼に浮かべながら、
真摯な対応する金光に
思わず
カープ球団を恨んだものである。


金光は近鉄の出す好条件を袖にし
三菱広島へ進んだ。


その年（S５４年）市民球場であった社会人野球を
父が見に行こうと誘った。

一緒に行き、金光の生の姿を
生まれて初めて見た。

私は一人感動した・・・


しかし父は金光のプレーを見て

「これじゃぁカープは指名せんわい…
肩が弱いからゲッツーが取れん…」

と、つぶやいた…

その後の金光の野球人生は
三菱～広商監督～法大監督と進み
アマチュア野球一筋であった。


法大の監督で試行錯誤を重ねながら
選手の自主性を伸ばす指導方針に転換し
いまでは強豪チームを作り
東京六大学では、古豪復活を印象付けている。


このたびもリーグ戦を制覇し、
着実に金光野球は進化をしており
ますますの飛躍が期待される。

今年カープに入団した小松投手も
金光監督の強い引きがあったと聞く。

カープに入団出来なかったのだが
地元広島に対する愛着は
今も健在…


これからも法大野球部の躍進と
金光監督の指導力から目が離せない。

がんばれ…金光興二…