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岸本晃の住民プロデューサーNEWS

高砂と阿蘇の松、伝える人、興す人。

 昨日阿蘇神社の宮司が立ち寄ったことが題材になった謡曲の舞台、兵庫県高砂神社の松の話をしましたが、その宮司が高砂の松の実を阿蘇神社にもち帰り植えて大きくなり大事に育てられてきたのが写真の松です。今年の正月二日に阿蘇を歩き回った時に撮っていたものです。

 勿論縁結びのご利益があるということで阿蘇神社では多くのカップルや独身者がお参りしていました。年末年始の八百万人の47元中継でもこのような全国のご縁が色々と見えましたが兵庫と阿蘇のご縁は松で取り結ばれていました。そして高砂神社のご祭神は大国主命(オオクニヌシノミコト)、須佐之男命(スサノオノミコト)櫛稲田姫(クシイナダヒメ)ということで出雲大社との深いご縁もありました。

 なかなか神様のことや伝承の話は関心がない方にはピンとこないかも知れませんが日本の歴史を紐解くと必ず神社と伝承があり、全国各地に共通性がいっぱいあります。一時テレビ番組で流行った「伝言ゲーム」というのがありますが昔はまさに口で伝わっていったよもやま話があってそれをまた各地に伝えていく役割の人達がいました。富山の薬売りなどがまさにそうだったのでしょう。薬売りは薬を売るという生業があって情報を得たり伝えたのです。その情報は農業や林業、商売や地域の現場で働く人々の知恵がまぶさってカタチになった暮らしの情報です。

 現代の情報産業は情報自体が生業ということで薬売りのように歩くことはなく薬のオマケに紙風船をつけて子どもたちを喜ばす工夫もないので暮らしにつながってない「陳列情報」として切り取られた無機質なものが次々と消費されているように見えます。足で稼ぐ情報は元々希少価値があってそれが「何かに」企画され、商品化されると新産業を興します。それを興すのは人で、その能力を番組づくりという仮想現場で鍛えてきたのが住民ディレクターの発想でもあったのです。

 今後益々道具や情報は次々とスピーディーに変化、更新されていきますので暮らしの情報を企画し、商品化できる人材がもっとも希少価値をもつでしょう。そういう人達は周囲のめまぐるしい変化に振り回されずどっしりとしているはずです。しかし動くときの動きは速いですよ。


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