「二十一回猛士」というのは松陰が自分の号を名付けたもの。野山獄である晩に夢を見た。神様のような人物が現れ、1枚の紙を差し出した。よく見ると「二十一回猛士」と書かれていたという。そこで松陰はとことんこの意味を考えて出した答えが「自分は二十一回の猛を行う士である」でした。
猛については自分の名前を解析しある理屈を見出しますが、自分自身を振り返るとまだ猛を3回しか行ってないと考えた。元々名前は寅次郎といい、寅を猛虎に例えて考えたようです。そして一つ目は江戸遊学中に脱藩したこと。二つ目はペリー艦隊が浦賀に現れた時に浪人の身でありながら藩主へ上書を提出したこと。三つ目が国禁を犯しペリー艦隊の船に乗り込みアメリカへ行こうとしたことでした。
自分を二十一回猛士というならあと十八回の猛を行わないといけないと松陰は誓ったという。これが第7回「花燃ゆ」の後半に出てきた野山獄で見た夢と「二十一回猛士」の意味です。獄から出た途端に文と小田村伊之助に語ったのは「あと18回の猛をやるんだ」でしたが、その背景はこういうところにありました。
今日の「花燃ゆ」追走番組はこの「放たれる寅」(「花燃ゆ」タイトル)を追走し、「放たれても寅は変わらず」(「花燃ゆ」で國創りタイトル)と題して松陰の一貫した生き方についてお伝えします。
「花燃ゆ」で國創りはとうほうTVホームページから
*写真は永久保存版 山口の歴史シリーズ 二十一回猛士 表紙 (ザメディアジョン)から