韓国「日本軍慰安婦問題研究所」を設立
時事通信社 - 2018年8月9日【ソウル時事】韓国女性家族省は9日、慰安婦問題の体系的な研究のため、「日本軍慰安婦問題研究所」を設立すると発表した。所長には、慰安婦問題をめぐる日韓政府間合意に批判的な金昌禄・慶北大学法科大学院教授が内定。ソウル市内の韓国女性人権振興院内に設置し、10日に開所式を行う。
鄭鉉栢女性家族相は「将来の世代が歴史を正しく理解し、過去の過ちが繰り返されないよう教訓を得るには、これまでの研究成果を総括し、今後の研究を体系的に進めることが重要だ」と強調。「世界に散在する関連資料を集大成し、戦時下の女性の人権研究で中心的役割を果たすよう期待する」と述べた。
韓国政府、10日に慰安婦研究所を開所 予定より前倒し
鬼原民幸、ソウル=武田肇
2018年8月10日04時18分
韓国女性家族省は9日、慰安婦問題の史料の収集に体系的に取り組む「日本軍『慰安婦』問題研究所」の開所式を10日、ソウルで行うと発表した。文在寅(ムンジェイン)政権は2019年に設立するとしていたが、前倒しした。国内外の慰安婦問題に関連する史料を集め、データベース化するという。
日本政府は9日、在韓日本大使館を通じて韓国外交省に対し、「(2015年12月の)日韓合意の理念に反することがないよう求める」とする立場を伝えた。日韓両政府はこの合意で、慰安婦問題が「最終的かつ不可逆的に」解決され、国際社会で互いを非難しないことを確認している。(鬼原民幸、ソウル=武田肇)