私にできることは一つ 戦うことだけなのだ
The Town I Loved So Well - The Dubliners (40 Years - Live From The Gaiety)
[ The Town I Loved So Well]
私の愛した街(アイルランド)
今から37年前の1972年1月30日、北アイルランドのデリー市内での自由を求めるデモ隊に対し英国軍隊が突如銃撃を開始し、十代の若者多数を含む14名が虐殺された血の日曜日事件。 *デリーはロンドンデリー(Londonderry)と呼ばれている。
私の愛した町
歌詞(原訳:平井規之さん/歌詞:横井久美子さん)
思いでのなかに いつまでも
生きつづける 私の町
煙くて臭い ガス工場
笑い転げて
遊んだ
雨の中 夕べの道
走って帰ったものだよ
刑務所の
わきを通り
共同井戸の
我が家
シャツ工場の サイレンが鳴って
女たちを 呼び寄せる
失業中の 男たちが
母親代わりの 毎日
景気が悪くて
鍋は空っぽ
それでも愚痴も言わずに
だって皆 心の奥では
この町を 誇っていた
小さなバンドで
歌を歌って
あの日初めて お金稼いだ
音楽にあふれた デリーの町
とても忘れられない
それを皆 置き去りにして
町を去るなんて つらい
だって そこは 人生を知り
妻(夫)を知った町
今度 帰って
目を疑った
酒場は焼け
煙が舞い
懐かしいガス工場には
兵隊がたむろしていた
鉄条網が
張りめぐらされ
戦車と銃剣の町に
軍隊の前に 膝まづいた
私が愛した町
今ではもう音楽もない
でも 町の人は
絶望してない
忘れはしない この出来事を
まなざしが 語っている
私にできることは一つ
戦うことだけなのだ
青春を過ごした デリーの町
私の愛した町
青春を過ごした デリーの町
私の愛した町