自己中が形になったイキモノだから
考えや行動は自分で決めたことで
反省や批判も己の中からしか生まれない
当たり前の中に閉じ込める事で
常識や本能の反発を押さえ込んでいる
客観視の高さを探しながら自分自身を見失う
しょうがないしょうがない
大丈夫大丈夫
何とかなるさと開き直るのも
どうしようどうしよう
大丈夫かな大丈夫かな
どうしたらいいだろうと落ち込むのも
結局ひとりの心の中で自分だけのもの
大きな大きな世界なら
ひしめき合う仲間たちも
自分のシールドに守られて
自由に行き来できるけど
息づく空気の世界なら
違う顔したモノたちも
好奇心の思いのままに
そっと覗いてみるけれど
現実と呼ばれる世界では
ひとりひとりが集まって
それぞれが違う方向を見てる
分かったつもりで反発し
背を向けた悲しみを抱えてる
布団のやわらかさで
陽だまりのあたたかさで
包める心があったなら
人並に幼い気持ちで
そのままを軸にして
くるくる糸巻みたいに
丸みを帯びていく
時に絡まり切れたとしても
指先見つめほどきながら
互いの端を結び直した
デコボコを隠しながら
大きく丸くなっていく
繋がった一本が玉になるまで
今日もせっせと紡いでく
マイナスの輝きが夜を照らす
プラス思考を追い立てながら
重い足を引きずる
惹かれる思いとは裏腹に
反対の道を進む
こっちがいいと指をさされ
こちらが正しいと決められても
従う事の無防備な未来を
疑うことはなかったから
歩き疲れて夜になり
不安な思いが闇を染めても
一等星より明るく光る
マイナス等級に願いを込める
顔を出してる小さな芽は
同じ大きさで双葉に伸びる
やわらかな新芽は
風に揺られ雨に打たれて
その色を濃くしながら
両手を広げて空を見る
自分が何者か
花が咲くのか実がなるのか
虫に聞くわけでもなく
鳥を追いかけるわけでもなく
いつも同じ空の下
大地の温度で息をする
踏まれてもへこたれても
根っこの深さで息をする