内海聡FBより転載
2021.01.07
人毛醤油(じんもうじょうゆ)とは、中華人民共和国で2004年頃より報道された粗悪食品の一つで、頭髪などの人毛を原料として製造した醤油である。
毛髪醤油ともいわれる。
頭髪は、中国東北部や華北などにおいて、1キログラムあたり1元(人民元)の対価で理髪店から収集し、簡単な選別作業ののち、再び1キログラムあたり1.8ドル程度で山東省や河北省などの化学工場に転売される。
工場で塩酸の水和他の化学的な提練を経てアミノ酸溶液にする。
この溶液が中国各地の中小の工場に再び転売されて醤油の材料となった。
醤油には中国政府によってアミノ酸含有量に規制があるが、人毛醤油はコストダウンのために大豆などの一般的な醤油原料の使用を減らし、頭髪に由来するアミノ酸で補ったものである。
記者たちの間で頭髪を原料にした醤油のことが話題になっていたところから取材が始まった。
頭髪からアミノ酸を抽出して作られた醤油は、秘密裏に日本などの外国へ輸出されるという。
2004年1月、中国の国営テレビ局中央電視台の番組「毎週質量報告」で不潔な人毛を含む醤油である「毛髪醤油」が放送された。
番組ではどのようにしてアミノ酸の液体または粉末を精製するのか訊ねると、製造者は人毛からだと答えた。
人毛は国内の美容院や理容店、病院から集められた。
収集した頭髪には、ゴミ(使用済みのコンドームや、使い古した病院綿、使用済みの生理用品、使い古した注射器など)が混入しているという。
その後、中国政府は人毛を使って醤油を作ることを禁止した。
しかし、この放映は中国国内ではそれほど話題にならなかった。
2005年10月、遼寧省瀋陽市の新聞「沈陽今報」が毛髪醤油を追跡報道し、中国全土で大きな反響が起きた。
「沈陽今報」記事によれば、毛髪醤油にはガンを誘発する物質が含まれており、政府は生産禁止命令を出しているにもかかわらず、悪徳商人による毛髪醤油生産はなくならないとされた。
一説には今でも中国の裏の業界で人毛醤油は使われていると言われます。
日本には輸入されていないと信じたいですが、これまでのことを思い返すとそれも不安でしょう。
醤油くらいは本醸造のものにしたって損はないのではないでしょうか?
<おかんと医者の社会科見学より引用>
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