酔いどれ小藤次留書 御鑓拝借
平成21年9月2日~10日
著者 佐伯泰英
幻冬舎
【内容】豊後森藩下屋敷の厩番・赤目小籐次は、大酒会で一斗五升の酒をあおって藩主・久留島通嘉の参勤下番の見送りを欠き、奉公を解かれる。だが、そこには小籐次のある目論見があった。江戸城中で他藩主から辱めを受けたことを通嘉から聞かされ、脱藩して意趣返しをする決意を固めていたのである。大名行列の襲撃―。小籐次の孤独な闘いが始まった。
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■さて、平成16年が初版のこの小説です。大酒を喰らって、奉公を解かれた小藤次は、東海道を下って、まずは讃岐丸亀藩の行列を襲う。そして、まんまと鑓の穂先を奪い取った。次には播州赤穂藩に危難が襲い掛かる。小藤次は、酒匂川で鑓のけら首を奪い取って行く。残るは、二藩。豊後臼杵藩、肥前小城藩。さて、この二藩は御鑓を守りきることが出来るか、はたまた小藤次は、四本の鑓先をどうしようというのか?