酔いどれ小藤次留書 意地に候
平成21年9月10日~12日
著者 佐伯泰英
幻冬舎
【内容】四藩の御鑓を強奪し、主君の意趣返しを果たした赤目小藤次は、芝口新町の新兵衛長屋で浪々の身を送っていたが、ある日、見知らぬ男達に襲われる。長屋の主・久慈屋昌右衛門の話では、先の騒動で威信を傷つけられた小城藩に不穏な動きがあるという。相次ぐ謎の投げ文、忍び寄る刺客の影-。小藤次は再び孤独な闘いを強いられる。
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○前段で、フラフラと江戸の町をふらついている小藤次。腹が減っては戦は出来ぬ。箱根で以前、追剥強盗に襲われるところを助けた久慈屋に、今度は江戸で助けられ、長屋までも世話になる。しかし、世話ばかりにもなっていられない。生活をしていかなければならない。そこで、考えたのは、「砥ぎ」の仕事であった。幸いにも父親からみっちりと仕込まれた腕があった。稼ぎ仲間も出来て、ようやく稼ぎも増えてきたところで、「十三人の刺客」が小藤次に襲い掛かる。小藤次は切り抜けられるか?