■東京電力は28日、25の小グループに細分化した新たな方式の計画停電を、午前9時20分頃から「第2グループのA、B、C」を対象に行い、午前11時10分頃に終えたと発表した。
対象は栃木、埼玉、千葉各県の計約155万世帯だった。また、予定していた午後3時20分からの第4グループ、午後6時20分からの第5グループの計画停電は、気温が高めに推移しているため行わない。
停電の対象地域を5グループからさらに細分化したことで、停電となる可能性がある世帯数は従来方式より減ることになる。従来方式では、グループ内で停電する地域としない地域が発生するなど、わかりにくいとの批判が多かったことに対応した。また、細分化した小グループを順番に停電させるなど、各グループ内に根強い不公平感を和らげることも目指す。
ただ、鉄道向け送電など首都機能維持のために東京23区のほとんどが停電対象から外れている。都心部以外の企業や家庭による不公平感は残っている。
(2011年3月28日13時17分 読売新聞)