「馥郁たる香りに」
馥郁たる香りが
辺りに漂い
その香りにさそわれ
縁石に立つ。
柔らかな
風たちが
香りを呼んでいるように
やんわりとした
くうきが流れよる。
十六夜が
夕焼けに照り返し
あかるく白く
舞いおりる。
ひやりとした風が
二の腕を通りこし
すぐ先の
枝葉に揺れている。
馥郁たる香りが
私を桃源郷へ
いざなうが
私は二の足を踏む。
十六夜を見
風をさわり
香りに誘われては
みたものの
この先へ
いってよいものやら
わるいものやら。
馥郁たる香りが
辺りに漂い
その香りにさそわれ
縁石に立つ。
柔らかな
風たちが
香りを呼んでいるように
やんわりとした
くうきが流れよる。
十六夜が
夕焼けに照り返し
あかるく白く
舞いおりる。
ひやりとした風が
二の腕を通りこし
すぐ先の
枝葉に揺れている。
馥郁たる香りが
私を桃源郷へ
いざなうが
私は二の足を踏む。
十六夜を見
風をさわり
香りに誘われては
みたものの
この先へ
いってよいものやら
わるいものやら。