徒歩日本二周目(≧∇≦)只今関東地方!

昨日は今日の物語 今日の後に今日は無し…

吉田くん(弐)…

2012年08月13日 | 日記
その日、僕と懐かしい友人とを
時代の悪戯が巡り合わせてくれた…
子供の頃の面影を十分過ぎる程残すヨシ君は
素敵な奥さんとの間に可愛い幼子を二人授かり
そのテロリスト世代の子供達には
痛過ぎる程手を焼いているようだったが
その横顔は、すっかりパパの顔になっていた…

ヨシ君が家族と暮らす新潟の街はとても美しく
微笑ましいこの家族と過ごした楽しい時間が
尚更更にこの街への親しみを深めてくれたが
無邪気に遊びまわるこの子供達の将来に
福島と同じ事が起こっては決してならない…

飴を貰いながら
首都圏に電気を送り続ける原発リスクと
この子供達のキラキラ輝く目を
誰が天秤にかけられるものだろう…

僕やヨシ君やみんなで遊んだ福島の遊び場所は
今ではすっかり、その姿を変えてしまった…
懐かしい再会と楽しい昔話の中で
その事実だけが悲しく、残念でたまらない…

吉田くん(壱)…

2012年08月13日 | 日記
小学校に入った頃、クラスに吉田くんという友達がいた…
当時、彼はヨシ君僕はズンちゃんと呼ばれていたが、ヨシ君は先生からよく怒られる人で、しかしどれだけ怒鳴られようがひっぱたかれようが心の折れない不屈の魂を持つ子供だった事を、今も昨日の事のように覚えている…

そのひとつの出来事は、ある日僕達が学校の廊下で派手に遊んでいると、案の定担任に呼びつけられ、僕は耳を引っ張られながら激しく振り回された挙げ句、教室の黒板に何度も頭を打ち付けられ、余りの痛さに涙がポロポロと零れてきましたが、ヨシ君は似たような目に遭いながらも市川団十郎のような顔で堪え続け、それを見ていた僕は「この男は強い…」と、驚きの目で彼を見たものです…
そういえば、ある時みんなとスケート場で遊んだ帰りに中学生にカツアゲされそうになった時も、中学生達に呼びつけられたのは僕とヨシ君でした…
何か事件があると、ヨシ君は必ず一枚咬んでいる所があったように思います…

そんな日々を繰り返しながら、小学校で四年間同じクラスで学び(全然学んでませんけど)ましたが、ヨシ君はその後、親の都合で突然引っ越してしまい、それ以来二度と姿を見る事はありませんでした…