世に格差社会があるように
路上の暮らしにも大小の上下が存在する…
その最たるものが「棲む場所…」
その縄張り争いから
過去には野宿者同士の殺し合いも勃発
それが去年の話だと
路上五年目の「二階の人」が話していた…
そんな都会の風景の外れには
薄汚れたテントや簡素な小屋が立ち並ぶ…
しかし多くは拠点を持たず
ダンボールの一枚でささやかな床を作り
明かりの落ちた店舗の前や地下道で
固くて冷たい地ベタの上で風に晒される…
しかし
雨が降ればダンボールすらも手に入らず
やっと見つけた雨宿りで
ようやく眠りについたと思えば
夜勤の警備員達に蹴り起こされるマジ話…
雨の夜中に体を寄せ合い
僅かなバス停の屋根下で雨を凌ぐ姿には
哀愁や悲壮感すら感じる…
そんな彼らは慢性的に睡眠不足な症候群…
それだけに昼寝してる姿を
一日中あちこち至るところで目撃する…
だけど小屋さえあれば
好きな時に起きて好きな時に眠りにつく…
移動するごとに
全ての荷物を台車で持ち歩く必要も無い…
そこが路上のヒルズ族…
都会の夜の喧騒に今夜の寝床を探す人達…
ネオンや街灯が明るく
酔っ払いの声は騒がしく人々の歩く音も
ひっきりなし…
それでも人目に晒されながらに眠るのは
ホームレス狩りに遭わない為か…
仮に襲撃されなくても
この冬でみんな天国に行っちゃいそうな
結構高めな世代設定…
今でも生活が覚束無いのに
この人達はどうやって冬を生き抜くのか…
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