ばんえい競馬の弐…

「ばんえい競馬」は明治期の北海道開拓時代に
農民達の厳しい暮らしの中から
農耕・使役馬の力くらべ競争として始まり
最初は馬同士の綱引きからやがて荷曳き俵引き
そして騎手の駆け引きが勝負を分ける
挽曳形式へと形を変えて
今日現在の姿を今に伝えるに至っている…

ばんえい競馬の壱…

「ばんえい」と呼ばれる鉄ソリ競馬は
かつて道内各地で賑わったと申しますが
今では世界でただ唯一
この十勝にしか継承されていない…

厳しい極寒と過酷な開拓に耐え抜く駄獣として
交配されてきた馬体は１トンを超え
その大きさは通常サラブレット種の２倍相当…

そのばん馬達が雪砂の上で鉄ソリを曳く眺めは
僕達が思い描いていた競馬の姿とは
驚く程に異なりそして、遠くかけ離れている…

友達ヒデは
その日生まれて初めての競馬観戦だと言いながら
一階の食堂でカレー拉麺を喰らい
「うん、これは失敗だ…」とぼやいていた…

キャベツの葉…

大型店の野菜売り場で千切り捨てられる
キャベツ外側の葉っぱ…
「棄てるならくれぃ!」
と真っ直ぐな目で訴えてみると
店員さんはいつも快く好きなだけくれる…

それを見ていた小学生が母親に
「お母さん、ウチでも貰おうよ」と…
母親は何も語らずに子供の手をひいて
消えていった…

見えなくなる瞬間、目が合った…

はだしのゲン…

「はだしのゲン」という物語…
それは歴史に刻みつけられた核の悲劇を
己の体験をもって世に伝えてくれた
語り部の姿…

あの日広島で何が起こりどうなったのか…
事実は時の中で風化し
やがてやがてと薄らぎながらも
この作品が世界に訴えた意味の大きさは
物語の中で永遠に保存されていく…

やがてこの国からも
広島長崎を知る人が消えつつありながら
しかし物語のページは
１枚たりとも
政治に破り捨てられてはならない…

中沢啓冶先生の御冥福を
心から心からお祈り申し上げたいと思う…

ジングルベル☆

聖なる夜の空の下…
あなたは大切な人へ何か贈り物をしましたか…
それとも誰かから
嬉しいプレゼントを貰いましたか…

残り少ない2012年ですが
どうか皆さん、素敵な日々をお過ごし下さい…

あなたの明日が素晴らしい日でありますように…
そして毎日が幸せであるように…