ジジイのたわごと

ジジイが適当に思いついたことを書いてみます

玉音放送

2011-09-21 03:25:29 | トピック

 ジジイのたわごと
 昭和20年6月19日、福岡空襲の後、私と父は博多に残り、弟、妹、母(母のお腹には、末っ子の妹がいた)は、父の生まれ故郷の現、前原市に疎開し、私達家族は、二か所で生活することにしたのだ。博多に再度空襲があれば、私達家族全員が亡くなるかもしれないが、二か所で生活してれば、どちらかが生き残れるであろうという父の考えだった。

 昭和20年8月15日は、私と父は、母、弟、妹の疎開先へ出かけていたのである。近所の方が、「今日、天皇陛下のラジオ放送があるから、村長さん宅へ集まってください」
この当時はテレビなんぞは無く、ラジオだけが、情報源だったのである。そのラジオさえ、村長さん宅にあるだけで、ラジオを聴くには村長さん宅へ出かけるしかなかった。
天皇陛下の放送、つまり玉音放送なるものが始まったが、天皇陛下の声が、うまく聞き取れない。つまり放送の内容が分からないのであった。
 まもなく放送が終わると、近所のおじさんが「日本は戦争に負けた。戦争が終わったとタイ」とつぶやいたが、今聞いても難解な玉音放送の内容が、このおじさんには理解できたらしいから、たいしたものだった。
 しかし私には、日本が戦争に負けたとは、にわかに信じられなかった。小学校の先生からは、「日本は戦争に必ず勝つ。なぜなら日本は神の国だから」・・・頭に叩き込まれてたのだから。

 昭和20年、10歳の私では理解不能の玉音放送が、インターネットで今頃になって見れるなんて、じつに不思議なものである。画像の右側に玉音放送の内容が記述され、左側にその説明文を附けてあるので、分かりやすい。
 玉音放送の中で「朕(ちん)」という言葉が、しばしば出てくるが、これは天皇陛下のことである。今の平成天皇が、ご自身のことを、朕と云われるかについては、分からない。

 このブログのネタは9月13日仕込んだものである。
 インターネットのお陰でブログのネタは尽きまじである。