クアラルンプール・レポート第3段をお届けします。マレーシアという国のランドマーク建造物といえば何といってもペトロナスツインタワーです。
展望デッキからはクアラルンプールの全体が見渡せ、この街が巨大都市であることを実感させます。タワーの下層部には巨大モール、スリアKLCCがあります。一日中いても飽きません。マレーシアの最新トレンドが存分に体験できます。
ペトロナスツインタワーは、世界有数の石油・天然ガス会社である国営のペトロナス社によって1998年に建設されました。高さ452mはツインのビルとしては現在も世界一で、クアラルンプールのどこからでも見えるまさにランドマークです。
遠くからはトウモロコシのような尖塔に見え、デザインにはどこか温かみがあります。一方近くから見ると金属の目立つ建物の表面がとても重厚な印象を与えます。この遠近のコントラストの違いも面白いので、ぜひ写真に撮って見比べてください。
地上370mの展望デッキは、東京スカイツリーの天望デッキ(低い方)より20m高いところにあります。一方フロアが東京スカイツリーに比べると圧倒的に小さいこともあり、自由入場ではなく見学ツアーに参加する必要があります。マレーシアを代表する観光スポットでもあり、いつも混雑しているようです。予定の建つ限りWeb事前予約を強くおすすめします。
欧米の著名美術館や日本の姫路城のように、近年は世界中から観光客が押し寄せるため、チケット購入と順番待ちで長時間の行列を余儀なくされることが珍しくありません。世界的にはWeb事前予約ができるところが多いですが、日本の観光施設はWeb事前予約ができないところが大勢です。
行列ほど無駄な時間はありません。クレジットカード払い非対応と並んで、観光客を“おもてなし”できていない代表例です。
展望デッキに上る前に、地上170mのスカイデッキに案内されます。ツインタワーをつなぐ空中回廊で、日本で外国人観光客に大人気の大阪の新梅田シティの空中庭園とほぼ同じ高さです。スカイデッキを歩くと壁がガラス張りで外がまる見えです。まるで空中を歩いているような錯覚に襲われます。
高いところが苦手な人はまず歩けないと思います。私もその一人で、スカイデッキの真ん中までいけませんでした。
展望デッキのフロアからは360度ビューが楽しめます。日中よりも夜の方が圧倒的にチケットの人気があるそうです。私は夜には訪れていませんが、日中でも夜景の美しさは充分に想像できます。
間近に見えるすぐ隣のツインタワーのてっぺんの尖塔が目を引きます。下層部に比べて意匠が繊細で、イスラムのデザインらしい幾何学的な美しさを感じさせます。
ツインタワーの下層部6フロアはスリアKLCCです。数あるクアラルンプールのモールの中でも高級な路線をとる印象を受けます。世界中のブランドが揃っており、日本勢も伊勢丹や紀伊国屋書店など目白押しで、外国にいるとは思えないほどです。
買物を楽しむ人は生活クラスが高いことを感じさせます。日本とは異なり高齢者はほとんど目立ちません。顔の表情は明るく、日本のように下を向いて歩いている人もほとんど見かけません。人口が増え、経済が成長するということは、とても大切なことだと実感させられます。
KLCC駅の熱気
こんなところがあるのです。
ここにしかない「美」があるのです。
グローバル・クリエイター高城剛が見たKL
ペトロナスツインタワー展望台(Petronas Twin Towers Skybridge & Observation Deck)
http://www.petronastwintowers.com.my/(公式サイト:英語)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298570-d317521-Reviews-Petronas_Twin_Towers-Kuala_Lumpur_Wilayah_Persekutuan.html(トリップアドバイザー:日本語)
原則休館日:月曜日、ラマダン明け大祭・犠牲祭の各期間中
※自由見学ではなく、おおむね30分毎に出発するツアーに参加しなければ見学できません。
※チケットは当日購入もできますが、順番待ちや売り切れが多く、事前予約を強くおすすめします。
スリア KLCC(Suria Kuala Lumpur City Center)
https://www.suriaklcc.com.my/(公式サイト:英語)
https://www.tripadvisor.jp/Attraction_Review-g298570-d456578-Reviews-Suria_KLCC_Mall-Kuala_Lumpur_Wilayah_Persekutuan.html(トリップアドバイザー:日本語)
原則休館日:なし
おすすめ交通機関:LRT(Kelana Jaya Line)「KLCC駅」下車すぐ
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