落葉樹の葉が落ちて林の中も見通しのよいこの季節。昨年営巣した鳥の巣あとをよく見かけます。この巣跡も観察してみるといろいろな事がわかると思います。
竹林で見つけたメジロの巣。シュロの皮からとった毛、ビニールの紐も巣材に使われています。
これは、かしの木山野鳥観察会で見せてもらった、シジュウカラの巣箱の中身。巣材は、コケがメインでシュロの毛、仕上げには、犬か猫の毛のようなものが使われていました。しかもこの巣箱は、二回使われた様で、二段になっていました。
使われなくなった巣の跡は、この時期、昆虫も越冬する場所にもなります。それを狙う、アオゲラが巣箱を訪れたりした痕跡も見ることが出来ます。
これは、ハシブトカラスの巣跡。巣材の小枝が不足しているためか、針金のハンガーがところどころに使われています。
この公園の場合、木は多いのですが、手入れが行き届いており、落ち葉や小枝はきれいに片付けられてしまっているため、巣をかける高い木はあっても巣材が不足していたのかもしれません。こうして考えてみると、きれいに整備、管理された公園というものはヒトには快適であっても他の生き物とっては生活しにくい場所なのかもしれません。
このように巣材を分析していくと、近くにはえている植物の状態がわかると同時に、同種のほかの場所の巣と比較することによって、近所で不足している植物であるとか、環境のサインが読み取れるのではないでしょうか。
竹林で見つけたメジロの巣。シュロの皮からとった毛、ビニールの紐も巣材に使われています。
これは、かしの木山野鳥観察会で見せてもらった、シジュウカラの巣箱の中身。巣材は、コケがメインでシュロの毛、仕上げには、犬か猫の毛のようなものが使われていました。しかもこの巣箱は、二回使われた様で、二段になっていました。
使われなくなった巣の跡は、この時期、昆虫も越冬する場所にもなります。それを狙う、アオゲラが巣箱を訪れたりした痕跡も見ることが出来ます。
これは、ハシブトカラスの巣跡。巣材の小枝が不足しているためか、針金のハンガーがところどころに使われています。
この公園の場合、木は多いのですが、手入れが行き届いており、落ち葉や小枝はきれいに片付けられてしまっているため、巣をかける高い木はあっても巣材が不足していたのかもしれません。こうして考えてみると、きれいに整備、管理された公園というものはヒトには快適であっても他の生き物とっては生活しにくい場所なのかもしれません。
このように巣材を分析していくと、近くにはえている植物の状態がわかると同時に、同種のほかの場所の巣と比較することによって、近所で不足している植物であるとか、環境のサインが読み取れるのではないでしょうか。