父を見舞う。
他に誰もいないから…という事情もあるが、長い時間をかけ、色々な自分の可能性を断って父と付き合ってきた。付き合わざるを得なかったという方が正しいが。
最近、目に見えて父の認知症は進行している。
ただ施設介護のプログラムの中で、少しずつ体力がついてきている所為で、その行動はパワフルになってきている。
歩けるようになった訳でも、話せるようになった訳でもないが、腹圧をかけることができるようになったようで、しばしば息む(いきむ)のだ…激しく。
腹筋も少しずつついてきているのではないか、私のそれより立派であるかもしれない。
その結果、胃に直接注入食を流し込むチューブから、胃液を逆流させて、私の背の高さにあるパックまで噴き上げさせるなどという事態をしばしば起こしているようなのだ。
そのことを父が意図して行っているのか、息む動作の結果としてその現象が起きているだけなのかはわからないのだが、いつも清潔に澄んでいた注入食のパックが、澱んで胃中の残渣を取り込んでいるのを見つけると気分が悪くなった。
家に帰り着くとまぶたのうえに台形状の蕁麻疹がたっぷり出来ている。
とにかく生理的に駄目なんだって私の体が訴えている。
血のつながった実の親なんだけど…実の親だからこそ許容し得ないってこともあると思う。
他に誰もいないから…という事情もあるが、長い時間をかけ、色々な自分の可能性を断って父と付き合ってきた。付き合わざるを得なかったという方が正しいが。
最近、目に見えて父の認知症は進行している。
ただ施設介護のプログラムの中で、少しずつ体力がついてきている所為で、その行動はパワフルになってきている。
歩けるようになった訳でも、話せるようになった訳でもないが、腹圧をかけることができるようになったようで、しばしば息む(いきむ)のだ…激しく。
腹筋も少しずつついてきているのではないか、私のそれより立派であるかもしれない。
その結果、胃に直接注入食を流し込むチューブから、胃液を逆流させて、私の背の高さにあるパックまで噴き上げさせるなどという事態をしばしば起こしているようなのだ。
そのことを父が意図して行っているのか、息む動作の結果としてその現象が起きているだけなのかはわからないのだが、いつも清潔に澄んでいた注入食のパックが、澱んで胃中の残渣を取り込んでいるのを見つけると気分が悪くなった。
家に帰り着くとまぶたのうえに台形状の蕁麻疹がたっぷり出来ている。
とにかく生理的に駄目なんだって私の体が訴えている。
血のつながった実の親なんだけど…実の親だからこそ許容し得ないってこともあると思う。