最強寒波は過ぎ去ったものの、まだまだ寒い2月の終わり。
お昼ごはんは出前一丁で簡単にすませる。
具材は豚コマと白ネギ、どんこシイタケとブロッコリースプラウトを山盛りだ。
和風でインスタントラーメンを作ると、明治生まれの祖母が時々作ってくれたラーメンを思い出す。
使う袋麺はやはり出前一丁が多かったが、スープはセットされたものでなく、和風のかつお出汁が使われたラーメンだった。
祖母は料理にこだわりのある人ではなく、何故そうした作り方にしていたのか謎なのだが、オーソドックスな出前一丁を作りながら、不意にカツオの和風出汁が香るような気がして戸惑う。
気の強い明治女で、温かい人柄の祖母ではなかったが、食の記憶は共に生きた証であり、確かに人生を共にしてきたのだと思いしらされる瞬間である。