私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

ふてぶてしき猫いとおし

2009-07-03 | 8病む
癌の再検査の結果が陰性とでた。

「果たして何をどうしておくべきか…」と擬陽性の判定をもらって以来、かなり真面目にあれこれ考え続けたのだが、ひとまず安心だ。
丁寧なDr.は、もう一度3ヶ月後に細胞診してくれるそうだが。

「ほっ」とするや、お腹がゴロゴロしはじめ、消化不良気味。

「本当にデリケートな心の持ち主だ」と我ながらあきれる。

雨上がりの午後「売れない、貸せない、住めない…」と、三拍子そろった(嘆)古家の様子を見に行けば、またまたご近所のお行儀の宜しくない子供が敷地に入り込み、飲み散らかした飲料の空き容器を拾うことになる。

ガレージの屋根に黒い影…。
果たして、何を残していったのやら。

生モノだけは勘弁してほしい…と恐る恐る庭からのぞいてみれば、まさに生モノ。

茶トラとサバトラの中間柄の毛で、よく太ったお猫様だった。

私は猫は好きなのだが、この古屋近辺でみかける猫は、どの猫も警戒心が大で、2~3m以上の距離を保ってすぐに逃げ出してしまうのだ。

しかし、この波板屋根のお猫様、逃げ出すどころか身じろぎもせず、丸くなった体勢を保ち続ける。
具合が悪いのか?とも思ったのだが、そうでもないらしい。

デジカメを向けると瞼を開き、白目!をむく。

まるで「座頭一」のようだ。

実にふてぶてしく、私など少しあやかりたいくらいだが、余りの凄味にそれ以上かまうのは躊躇され、用事を済ませるやそそくさと引きあげた。

この勝負、文句なく完璧な私の負けであった。
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