私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

認知症

2009-08-17 | 3老いる
近ごろ、父の認知症が著しく進行している。

認知症が軽くたって要介護5なのだから、温かい援助の手なくして生きてゆけないのだが、その症状の現れ方がエネルギッシュで、周りの人間は戸惑いを隠せない。

以前から彼には何かしら見えざるものが見えているようだったのだが、それに対する反応が最近は激しい。
動くほうの手を精いっぱいに伸ばして、その見えざるものを指差し、恐怖の表情で体をこわばらせる。
渾身の力を振り絞っている様子で、そのパワーは体力のある介護のプロをも驚かせるらしい。

きっと、脳内で梗塞が続発し、脳細胞の機能しない部分がどんどん増えているのだろう。

しかし、同じ様に機能不全を起こされている方でも、その症状の現れ方は千差万別。

私はやはり父のエネルギーに舌を巻かざるをえない。

先に彼岸の向こうに行ってしまったかの人が、父を誘っているのかもしれないが、しかし、父はまだあちらに行く気はないだろう。

先日はある親族が
「頑張りすぎだよね…」なんて愛のない言葉を吐いていた。

「うわぁ、冷たい人だねぇ…」と聞きながら、その親族も年齢を重ねて毒を包み隠すことを忘れ始めているのかもしれないとも思った。

父自身は、その見えざるものが見える時以外は、そんな恐怖もおびえもお忘れになっている様子で、不敵な笑みを浮かべている。

まったくもって認知症の進行する形を絵に描いたように体現していて、本人は周りで気遣うほど悩ましい状態ではないのだろうが、できるだけ穏やかに残された日を過ごしてほしいもの。

一人で生きている訳ではなく、周りの人が辛いでしょ…なんて言ったって、周囲の思惑は関係ないって言うだろうなぁ…お父上様。
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ふたつ目玉焼き

2009-08-16 | 1食べる
お盆前にボックスストアーと呼ばれるディスカウントショップに寄った。

驚きの値段の商品もちらほら。
気をつけないと、決して安くはない商品を購入することになるのだが、納豆や卵、100%果汁ジュースなどを買い込んだ。

今朝、納豆を食べようとすると、見事に賞味期限切れ。
3日超えだったので、消費を断念。

卵で目玉焼きを作ることにした。
やはりディスカウントショップで買った卵は、サイズが不揃いで小ぶり。
思い切ってふたつ目玉です。

要するにそのディスカウントショップは、賞味期限が迫った商品や規格外商品を中心に特売していたということですね。
納得しています。


*******


本日の朝ごはんメニュー


・ご飯一膳(タナカのシラス入りわかめふりかけトッピング)

・目玉焼き(ふたつ目玉です)

・トマトジュース(トマト2個でお家ミキシング)

・オレンジジュースの寒天よせ
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きざすかすかな感覚

2009-08-11 | 15雑観
近頃、ワイドショー仕立てのニュース番組をみていて、無性に苛立たしく感じることが多い。

感覚の違いを通り越して憤りを覚えるのだ。

たとえば、タトゥーなんて言ったって所詮イレズミ。
親からもらったきれいな体に一生抜けない墨を刻むなんて…時代劇で「イレズミもの」といえば犯罪者のこと。
そっと隠して、決して人目にはさらさないものですよ。
○○○稼業の方々の派手なものは、堅気(カタギ)の世界と一線を画する決意のようなものがあって初めてなされるものでしょう。
お守り?約束??オカシイです。

たとえば玉の輿というけれど、○○○○を生業とする御家柄は、決して玉と尊ばれたものではないでしょう。
ただ金銭が豊富に集まっているというだけの話で、隠しはしても玉の輿ともてはやされるべきものではありますまい。
そうした稼業にしか道を開けないところから始めておられるのだから。

などなどと、ゴシップがらみの事象から国の予算がらみのちょっと書きにくいことまで…とにかく「オカシイでしょう」と思うことが多いったらありゃしない。

最近のマスコミってオカシイと思うけれども、私の中にささやかなナショナリズムがきざしてきているような気がして、我ながら気持ちが悪い。
思想のない、淡々としすぎた気概を欠いた私でさえこうなのだから、世の中も、個々の生活にも余裕がなくなってきているのでしょう。

お行儀のよい、勤勉で実直な昔の日本人が恋しい。
余りにそれが希薄になってきているからに違いないのです。

こんなこと書いてしまうと、また妙なコメントをいただくのよね。
そうしてゾッとして…公開期間は短いかもしれません。
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うちの卵かけご飯

2009-08-10 | 1食べる
炊き立てご飯に、新鮮な生卵をかけて食べる卵かけご飯。

我が家の卵かけご飯はちょっと変わっている。

卵を器に落としてお醤油をかけ、一体の形でご飯にかき混ぜるのが普通だと思うのだが、我が家では白身をまず取り除く。

卵の殻で黄身だけをすくい、白いご飯の真ん中に黄色い丸をのせてやる。
日の丸ならぬ、黄身丸である。

そこにお醤油をたらしていただく。

祖母が白身を嫌い、黄身だけをかける手法が引き継がれている。
嫁いだ叔母達の家では、白身ももろともに食していたので、このスタイルは私で終わりとなる。

何故白身を忌み嫌ったのか…。
祖母は便秘する…と言っていたが、本当の理由はもっと他にありそうな気がしている。

*******

今日の朝ごはんメニュー


・卵かけご飯(黄身だけの我が家スタイル)

・お味噌汁(ネギとエリンギ)

・白菜のお漬物

・ミカンの寒天よせ(便秘に効くので現在凝っています)
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いまどきのレジスター

2009-08-06 | 12怒る
最近すっかり定着した感のあるレジスター。

価額は手入力ではなくスキャン。
お札も小銭も受け取って投入口に入れれば、レジが厳密に審査し金額を表示してくれる。
もちろんお釣りはレジが計算して、ジャラジャラ、バサッと定額が出てくる。

人間は見事にレジスター様にお仕えしている格好だ。

で、間違えがないかといえばそうでもない。

コンピューターにバーコードに対応する金額が誤って設定されていると、とんでもない金額をお支払いすることになる。

…で、いつも、目の前を通り過ぎる商品と金額表示画面をチェックしているわけだが、先日危うく落とし穴にはまりそうになった。

商品は@100円のミネラルウォーターとしよう。
6本入った箱ごと購入。
当然ひと箱600円ということになるのだが、レジの男の子が箱のバーコードをスキャンすると、840円也というとんでもない額が表示された。

「100円のミネラルウォータの6本入りが、何故840円になる訳?」
すかさずおばさんは問い詰める。

レジの男の子は例によってはっきりしない。
「箱入りですよね」

…あん?バラで買えば600円の商品を、箱に入っているというだけで段ボール箱に240円も払う人物が今時どこにいます?
…高級フルーツの化粧箱じゃあないんだよ、ただの段ボールだよ。

箱のバーコードの訂正登録がされていないだけでしょう。
計算すればすぐにわかることなのだから!

…と言いたくなるのをじっと我慢し、「おかしいですよね」と繰り返す。

むっ!とすると声が大きくなる性質で、ぬらりくらりした今時の男の子の対応に私のイライラはつのるが、事態はなかなか解決しない。

夕方の時間帯でどのレジにも行列があり、みなの注目を一身に集めることとなり、恥ずかしいことこの上ない。
…もう、やめてよぉ。
自分の声の大きさを呪いつつ、イライラはつのる。

人間の筋肉は使わないとドンドン衰え使い物にならなくなる。
廃用萎縮といって、脳卒中の御老人はマヒ側にこの萎縮を抱えることになる。

脳だって筋肉の一種である。
使わなきゃドンドン萎縮してしまうよ。
男の子は正にレジスターのしもべ。
危機管理の体制も対応力も無い。

結局、ベテランのおばさまによって事態は収集されたが、もう「研修中」の札が外れていたって、列が短くったって、若者の僕ちゃん担当のレジにはゆかないぞっ!!と心に決めたことだった。
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梅雨明けの朝

2009-08-05 | 10住む・暮らす
梅雨が明けた。

朝、5時過ぎから鳩が鳴きはじめた。
胸をオードリーの春日のように膨らませて、くぐもった声で鳴き続ける。

勘弁してよ~(ーー゛)、まったくもってたまらない。

長雨で湿っぽくなった羽を、夏の日差しの下しっかり乾かしたいと思っているに違いないのだが、梅雨の間は大人しくなってくれていて好都合だったことを考えると、やはりあの鳴き声は忌々しい。

鳩に豆鉄砲を食らわせるところを想像してみる。
動物虐待になると問題だから、シュッシュッと霧吹きぐらいか。

それでは、距離が足りない。
鳴き声の感じから、近隣のどこかのビルで鳴いているのだ。

覚めきらない頭の片隅で
「カラスだ!カラスが来てくれれば鳴きやむのに」
と思い、うつらうつらカラスの登場を希う。

どれくらい願っただろうか、元気な一羽のカラスがやってきて、近隣に響き渡る声で
「カァカァ…カァ!」
と、ひとしきり鳴いてくれた。

すぐに耳障りな鳩の鳴き声が止む。

鳥社会の明解な力関係がある。
カラスに感謝しつつ、いましばしの眠りに落ちた。
夢ではなかったと思う。

カラスちゃんありがとう。
集団のカラスは悪行が甚だしいけれど、一羽のカラスは大事にしたい。
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振り返ってみる

2009-08-03 | 15雑観
文字で、デジカメで、とりとめない自分の日常を無責任に表現することは、ある種の快感である。

毒も徳もないけれど、痛快だったり、カタルシスのようなものがこぼれる文章が紡げればうれしい。

ブログを始めたのは某SNSで、昨年の8月だった。
3か月ほど続けて、何だかとても息苦しくなった。

スパムメールが明らかに増加し、SNS以外の道筋でコンタクトとって下さる方がいらして、その存在が私心情をとにかく窮屈にした。

明解な悪人や異常者はその場でシャットアウトさせていただくが、少々常識や感覚の異なる、いわゆるちょっと相容れない人物と穏やかにやり取りすることは、恐ろしくエネルギーを必要とする。

そうして、そのSNSを休眠させて9か月。
ここに転居してきて8か月だろうか…。

一年経ってみると、自分は恐ろしく人嫌いに傾斜していて、警戒心と拒否反応が格段に増大している。
少し健康体重に近づいていたのも、すっかり警戒域に逆戻りしているし。

世情も目まぐるしく変化していて、来年の今頃、自分が果たして生き残っているだろうか…なんてことも妄想してみたりする。

ブログを読み返していてよぎるものを説明しきれないけれど、面白い感覚ではある。
…さて、どうするかな。
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