私のつれづれ草子

書き手はいささかネガティブです。
夢や希望、癒し、活力を求められる方の深入りはお薦めしません。

梅雨明けの朝

2009-08-05 | 10住む・暮らす
梅雨が明けた。

朝、5時過ぎから鳩が鳴きはじめた。
胸をオードリーの春日のように膨らませて、くぐもった声で鳴き続ける。

勘弁してよ~(ーー゛)、まったくもってたまらない。

長雨で湿っぽくなった羽を、夏の日差しの下しっかり乾かしたいと思っているに違いないのだが、梅雨の間は大人しくなってくれていて好都合だったことを考えると、やはりあの鳴き声は忌々しい。

鳩に豆鉄砲を食らわせるところを想像してみる。
動物虐待になると問題だから、シュッシュッと霧吹きぐらいか。

それでは、距離が足りない。
鳴き声の感じから、近隣のどこかのビルで鳴いているのだ。

覚めきらない頭の片隅で
「カラスだ!カラスが来てくれれば鳴きやむのに」
と思い、うつらうつらカラスの登場を希う。

どれくらい願っただろうか、元気な一羽のカラスがやってきて、近隣に響き渡る声で
「カァカァ…カァ!」
と、ひとしきり鳴いてくれた。

すぐに耳障りな鳩の鳴き声が止む。

鳥社会の明解な力関係がある。
カラスに感謝しつつ、いましばしの眠りに落ちた。
夢ではなかったと思う。

カラスちゃんありがとう。
集団のカラスは悪行が甚だしいけれど、一羽のカラスは大事にしたい。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする