今日は、ポジティブサイコロジースクールのセミナーに。
オークランド大学の宅香菜子先生の
「つらく困難な出来事の後に、人はどのような成長を遂げるのか?」
http://www.positivepsych.jp/pp6/20131020.html
仕事柄、困難な出来事を経験されて、笑顔を作れなくなったクライアントさんをたくさん見てきました。
その中には、いじめや離婚、災害など、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こしている方も少なくありません。
しかし-!
まさか、自分自身が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)だったとは!
がんになると、抱えきれないほどの不安や恐れに苛まれ、
しかも、何年経っても、モヤモヤ感、それくらいならいいけれど、うつ状態になることもあります。
抗がん剤、ホルモン療法など、苦しい治療をしてきたので、これくらいの副作用は、仕方ないと思ってはいましたが、
かねがね思っていたことがあります。
これは単に、治療による副作用なんだろうか?
精神的な部分の副作用としても、もっと違う何かがあるんじゃないだろうか。
どうしてなんだろう?
ずっと思っていました。
やっと今日、クリアになりました!
私は、ガンを告知されたときから、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっていたんです。
私だけではありません、ガンを告知された方は、少なからず、この症状を
引き起こしているとのことです。
米国では、このようなトラウマのが起こる原因に、
ガンが含まれることは周知ということだそうですが、日本ではまだまだ知らない方が多いのではないかと思います。
しかし、これを知ることで、私たちはここから脱出し、さらに素晴らしいことを得ることができるのです!
それをPTG(心的外傷後成長尺度)と言います。
「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、ポジティブな心理的変容の体験」と言う意味です。
では、まず、PTSDの症状としてどんなことが起こるか?
○回避症状(その問題に関することを避ける)
○精神麻痺症状(実際に自分の身に起こっているような気がしない)
○過体験症状(その問題をいつも考えてしまう。常にピリピリしているためリラックスできない状態)
○再体験症状、侵入的症状(考えたくないのに、いつもその問題を考えてしまう)
自分について思い返すと、全てに言えます^^;
でも人間には、成長したいという本能があります。
PTG(Posttraumatic Growth)は、トラウマ後の成長という意味ですが、逆境体験の痛み、苦しみのあとには、ポジティブな成長があるというものです。
「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、ポジティブな心理的変容の体験」
この今までの苦しみは、自己成長のためにもあると思えたら、気楽になってきませんか。
ガンになってから、この5つの中に、発見、同感したことありませんか。
1)他者との関係:例)より深く、意味のある人間関係を求める。思いやりの意味がわかった。等
2)精神性的変容:例)存在や霊性への意識が高まる。自分の先祖に手を合わせるようになった。神社やお寺へ行くようになった。等
3)人生に対する感謝:例)生きることや自分の命に対しての感謝の念が増える。あたりまえのことに感謝できるようになった。等
4)新たな可能性:例)人生や仕事への優先順位が変わる。ボランティア活動を始めた。新しい生き方を見つけた。等
5)人間としての強さ:例)自己の強さの認識が増す。自分って案外強い面があるんだなと気づいた。よく頑張ったな-と自分を認めることができた。等
この5つのどれかを意識してみることで、うつやモヤモヤから抜け出せるかもしれません。
以下、外傷後成長尺度というものです。
ぜひ、やってみて下さいネ-!
「日本語版 -外傷後成長尺度」(Japanese version of PTGI)
以下の文章のそれぞれについて、「あなたが体験した危機」の結果、あなたの生き方に、
これらの変化 がどの程度生じたか、最もあてはまるところに、
一つ、○を付けてください。
(*なお、カギ括弧内は、個々の状況に応じて、工夫の余地が残されている。
例:先に、外傷体験が 特定されている場合には、その特定の出来事名や、「あなたが既述した個人的な体験」等々)
<選択肢>
:危機の結果、
0=この変化を、全く経験しなかった。
1=この変化を、ほんの少しだけ経験した。
2=この変化を、少し経験した。
3=この変化を、まあまあ経験した。
4=この変化を、強く経験した。
5=この変化を、かなり強く経験した。
・第I因子=他者との関係 (No.6, 8, 9, 15, 16, 20, 21)
・第II因子=新たな可能性 (No.3, 7, 11, 14, 17)
・第III因子=人間としての強さ (No.4, 10, 12, 19)
・第IV因子=精神性的(スピリチュアルな)変容 (No.5, 18)
・第V因子=人生に対する感謝 (No.1, 2, 13)12, 19)
<各項目内容>
1.人生において、何が重要かについての優先順位を変えた。
2.自分の命の大切さを痛感した。
3.新たな関心事を持つようになった。
4.自らを信頼する気持ちが強まった。
5.精神性(魂)や、神秘的な事柄についての理解が深まった。
6.トラブルの際、人を頼りに出来ることが、よりはっきりと分かった。
7.自分の人生に、新たな道筋を築いた。
8.他の人達との間で、より親密感を強く持つようになった。
9.自分の感情を、表に出しても良いと思えるようになってきた。
10.困難に対して自分が対処していけることが、よりはっきりと感じられるようになった。
11.自分の人生で、より良い事ができるようになった。
12.物事の結末を、よりうまく受け入れられるようになった。
13.一日一日を、より大切にできるようになった。
14.その体験なしではありえなかったような、新たなチャンスが生まれている。
15.他者に対して、より思いやりの心が強くなった。
16.人との関係に、さらなる努力をするようになった。
17.変化することが必要な事柄を、自ら変えていこうと試みる可能性が、より高くなった。
18.宗教的信念が、より強くなった。
19.思っていた以上に、自分は強い人間であるということを発見した。
20.人間が、いかにすばらしいものであるかについて、多くを学んだ。
21.他人を必要とすることを、より受け入れるようになった。
ちなみに私は、第II因子=新たな可能性と、第III因子=人間としての強さ のスコアが高かったです^^
これからも、この部分を特に追求して、自分を成長させていきたいと思います!!
ガンになったら、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が起こるということを知ることで、もしかしたら、苦しむ方もいるかもしれません。
でもそれ以上に、そこから這い出せる方法もあるということ、
ガンを告知されたときに、ひとつの知識としてこのような症状が起こかもしれないということを医師から知らせてもらえることも、
大いにアリではないかと思います。
ガンになったら、誰もが混乱します。
身体の後遺症も辛いけれど、精神的な部分も、本当に辛いものです。
でもそれを乗り越えたら、こんないいことがあるよ、というメッセージあったら、少なくとも希望にはなります。
もちろん、これは、がんだけではありません。
辛さや苦しみと向き合い、少しでも、どんなに小さいことでも乗り越えることで、
こんな風に思えたら、大成功!
自己成長した証拠です。
”こんなひどい目にあったけれど、それでも今、生きていてよかった-!”
”今までのことは無駄な時間とは思えないほど、自分に必要なことだったんだねー!”
”こんな辛いことに長く耐えてきた自分って、実はすごい!ほめてあげたいー!”
そう、自分をほめてあげようよー!
私たちは、素晴らしい生き物なんですからー!!
参考まで、このサイトもご紹介しておきます。
Post-Traumatic Stress Disorder (PTSD)
Symptoms of PTSD can include:
(PTSDの症状)
nightmares or flashbacks about the cancer experience
continuously focusing on the cancer experience
avoiding people, places, and events that remind you of the experience
trouble sleeping
extreme irritableness
intense feelings of fear
being overly excitable
feeling helpless or hopeless
shame or guilty feelings
bouts of crying
feeling emotionally numb
sadness or depression
loss of appetite
trouble maintaining personal relationships
self-destructive behavior (alcohol or drug abuse, for example)
memory problems
concentration problems
being startled or frightened easily
getting no joy from activities you used to enjoy
hallucinations
PTSD symptoms usually appear within 3 months of a traumatic event, last longer than a month, and severely affect daily life. In some cases, symptoms don't appear for years after the traumatic event.
オークランド大学の宅香菜子先生の
「つらく困難な出来事の後に、人はどのような成長を遂げるのか?」
http://www.positivepsych.jp/pp6/20131020.html
仕事柄、困難な出来事を経験されて、笑顔を作れなくなったクライアントさんをたくさん見てきました。
その中には、いじめや離婚、災害など、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を引き起こしている方も少なくありません。
しかし-!
まさか、自分自身が、PTSD(心的外傷後ストレス障害)だったとは!
がんになると、抱えきれないほどの不安や恐れに苛まれ、
しかも、何年経っても、モヤモヤ感、それくらいならいいけれど、うつ状態になることもあります。
抗がん剤、ホルモン療法など、苦しい治療をしてきたので、これくらいの副作用は、仕方ないと思ってはいましたが、
かねがね思っていたことがあります。
これは単に、治療による副作用なんだろうか?
精神的な部分の副作用としても、もっと違う何かがあるんじゃないだろうか。
どうしてなんだろう?
ずっと思っていました。
やっと今日、クリアになりました!
私は、ガンを告知されたときから、PTSD(心的外傷後ストレス障害)になっていたんです。
私だけではありません、ガンを告知された方は、少なからず、この症状を
引き起こしているとのことです。
米国では、このようなトラウマのが起こる原因に、
ガンが含まれることは周知ということだそうですが、日本ではまだまだ知らない方が多いのではないかと思います。
しかし、これを知ることで、私たちはここから脱出し、さらに素晴らしいことを得ることができるのです!
それをPTG(心的外傷後成長尺度)と言います。
「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、ポジティブな心理的変容の体験」と言う意味です。
では、まず、PTSDの症状としてどんなことが起こるか?
○回避症状(その問題に関することを避ける)
○精神麻痺症状(実際に自分の身に起こっているような気がしない)
○過体験症状(その問題をいつも考えてしまう。常にピリピリしているためリラックスできない状態)
○再体験症状、侵入的症状(考えたくないのに、いつもその問題を考えてしまう)
自分について思い返すと、全てに言えます^^;
でも人間には、成長したいという本能があります。
PTG(Posttraumatic Growth)は、トラウマ後の成長という意味ですが、逆境体験の痛み、苦しみのあとには、ポジティブな成長があるというものです。
「危機的な出来事や困難な経験との精神的なもがき・闘いの結果生ずる、ポジティブな心理的変容の体験」
この今までの苦しみは、自己成長のためにもあると思えたら、気楽になってきませんか。
ガンになってから、この5つの中に、発見、同感したことありませんか。
1)他者との関係:例)より深く、意味のある人間関係を求める。思いやりの意味がわかった。等
2)精神性的変容:例)存在や霊性への意識が高まる。自分の先祖に手を合わせるようになった。神社やお寺へ行くようになった。等
3)人生に対する感謝:例)生きることや自分の命に対しての感謝の念が増える。あたりまえのことに感謝できるようになった。等
4)新たな可能性:例)人生や仕事への優先順位が変わる。ボランティア活動を始めた。新しい生き方を見つけた。等
5)人間としての強さ:例)自己の強さの認識が増す。自分って案外強い面があるんだなと気づいた。よく頑張ったな-と自分を認めることができた。等
この5つのどれかを意識してみることで、うつやモヤモヤから抜け出せるかもしれません。
以下、外傷後成長尺度というものです。
ぜひ、やってみて下さいネ-!
「日本語版 -外傷後成長尺度」(Japanese version of PTGI)
以下の文章のそれぞれについて、「あなたが体験した危機」の結果、あなたの生き方に、
これらの変化 がどの程度生じたか、最もあてはまるところに、
一つ、○を付けてください。
(*なお、カギ括弧内は、個々の状況に応じて、工夫の余地が残されている。
例:先に、外傷体験が 特定されている場合には、その特定の出来事名や、「あなたが既述した個人的な体験」等々)
<選択肢>
:危機の結果、
0=この変化を、全く経験しなかった。
1=この変化を、ほんの少しだけ経験した。
2=この変化を、少し経験した。
3=この変化を、まあまあ経験した。
4=この変化を、強く経験した。
5=この変化を、かなり強く経験した。
・第I因子=他者との関係 (No.6, 8, 9, 15, 16, 20, 21)
・第II因子=新たな可能性 (No.3, 7, 11, 14, 17)
・第III因子=人間としての強さ (No.4, 10, 12, 19)
・第IV因子=精神性的(スピリチュアルな)変容 (No.5, 18)
・第V因子=人生に対する感謝 (No.1, 2, 13)12, 19)
<各項目内容>
1.人生において、何が重要かについての優先順位を変えた。
2.自分の命の大切さを痛感した。
3.新たな関心事を持つようになった。
4.自らを信頼する気持ちが強まった。
5.精神性(魂)や、神秘的な事柄についての理解が深まった。
6.トラブルの際、人を頼りに出来ることが、よりはっきりと分かった。
7.自分の人生に、新たな道筋を築いた。
8.他の人達との間で、より親密感を強く持つようになった。
9.自分の感情を、表に出しても良いと思えるようになってきた。
10.困難に対して自分が対処していけることが、よりはっきりと感じられるようになった。
11.自分の人生で、より良い事ができるようになった。
12.物事の結末を、よりうまく受け入れられるようになった。
13.一日一日を、より大切にできるようになった。
14.その体験なしではありえなかったような、新たなチャンスが生まれている。
15.他者に対して、より思いやりの心が強くなった。
16.人との関係に、さらなる努力をするようになった。
17.変化することが必要な事柄を、自ら変えていこうと試みる可能性が、より高くなった。
18.宗教的信念が、より強くなった。
19.思っていた以上に、自分は強い人間であるということを発見した。
20.人間が、いかにすばらしいものであるかについて、多くを学んだ。
21.他人を必要とすることを、より受け入れるようになった。
ちなみに私は、第II因子=新たな可能性と、第III因子=人間としての強さ のスコアが高かったです^^
これからも、この部分を特に追求して、自分を成長させていきたいと思います!!
ガンになったら、PTSD(心的外傷後ストレス障害)が起こるということを知ることで、もしかしたら、苦しむ方もいるかもしれません。
でもそれ以上に、そこから這い出せる方法もあるということ、
ガンを告知されたときに、ひとつの知識としてこのような症状が起こかもしれないということを医師から知らせてもらえることも、
大いにアリではないかと思います。
ガンになったら、誰もが混乱します。
身体の後遺症も辛いけれど、精神的な部分も、本当に辛いものです。
でもそれを乗り越えたら、こんないいことがあるよ、というメッセージあったら、少なくとも希望にはなります。
もちろん、これは、がんだけではありません。
辛さや苦しみと向き合い、少しでも、どんなに小さいことでも乗り越えることで、
こんな風に思えたら、大成功!
自己成長した証拠です。
”こんなひどい目にあったけれど、それでも今、生きていてよかった-!”
”今までのことは無駄な時間とは思えないほど、自分に必要なことだったんだねー!”
”こんな辛いことに長く耐えてきた自分って、実はすごい!ほめてあげたいー!”
そう、自分をほめてあげようよー!
私たちは、素晴らしい生き物なんですからー!!
参考まで、このサイトもご紹介しておきます。
Post-Traumatic Stress Disorder (PTSD)
Symptoms of PTSD can include:
(PTSDの症状)
nightmares or flashbacks about the cancer experience
continuously focusing on the cancer experience
avoiding people, places, and events that remind you of the experience
trouble sleeping
extreme irritableness
intense feelings of fear
being overly excitable
feeling helpless or hopeless
shame or guilty feelings
bouts of crying
feeling emotionally numb
sadness or depression
loss of appetite
trouble maintaining personal relationships
self-destructive behavior (alcohol or drug abuse, for example)
memory problems
concentration problems
being startled or frightened easily
getting no joy from activities you used to enjoy
hallucinations
PTSD symptoms usually appear within 3 months of a traumatic event, last longer than a month, and severely affect daily life. In some cases, symptoms don't appear for years after the traumatic event.