昨年の3月、春の訪れと共に発売された、デルタのヴィンテージシリーズ、レ・スタジオーニ・コレクション ‘プリマベーラ’…以前、このブログで紹介しましたが…
その見た目に美しい、グリーンのマーブル模様に一目惚れして、衝動買いしてしまった万年筆です。
ちなみに‘プリマベーラ’って、イタリア語で春って意味だそうです。
デルタのお高い万年筆達の中では、比較的購入しやすく価格を抑えた…って言っても、決してお安くはないですが…ヴィンテージシリーズですが、スチールペン先にもかかわらず、書き心地もなかなか!
程よい硬さと滑らかな書き味で、くすぐられるような心地良い筆記感を味わえる万年筆です。
軸色の種類も多く、限定色も多く発売されてるので、その魅惑的な書き心地と相まって、ついもう1本…またまたもう1本と欲しくなってしまう、恐るべき万年筆です。
そして物欲いっぱいの自分は、その誘惑に抗うことなく2本目のヴィンテージシリーズ ‘アニマ’を購入してしまいました。
購入したのは、東京神保町にある‘金ペン堂’
調子の悪くなった万年筆の調整をお願いしに訪問した時に、ふとヴィンテージシリーズ並ぶコーナーを覗いたら…ブラウンとアンバーのマーブル模様の万年筆が…そのなんとも魅惑的な軸色にビビッと来てしまいました…またもや一目惚れです。
気がついた時は、付けペンで試し書きをしてました。
イタリアの万年筆は、当たりハズレがけっこう激しいそうなので、検品力のある安心できるお店で購入したいところですが、、、さすが金ペン堂、今回も期待以上…Fニヴとは思えない程の滑らかな書き味。
2013年発売の限定色と、もうだいぶ前に発売された万年筆なので、金ペン堂でも最後の1本…もう迷いはありませんでした。
プリマベーラも金ペン堂での購入なので、ヴィンテージシリーズ 2本続けての購入となりました。
この‘アニマ’、デルタが日本限定で特別に作ったモノだそうで、
収穫の秋から静寂な冬に向かう東北の大地をイメージして、テラ(大地)とアンバー(琥珀)の2色の異なるレジンをイタリアのアルチザン(伝統職人)が丁寧に切削作業を施してるそうです。
デルタから日本へ‘魂’の再生の思いを込めて作成されたそうで、2011年の東日本大地震からの復興の思いが込められて発売された万年筆だそうです。
因みにアニマ ‘Anima’とは、イタリア語で‘魂’の意味だそう…
デルタが東日本大地震からの復興の願いを込めた…云々は、購入後に知った情報ですが、初めて見た時に感じたビビッと来たモノは、コレだったんじゃないかと…後から考えると尚更愛着が湧いて来ます。
話は変わりますが、デルタのヴィンテージシリーズは、種類の多さやコンパクトボディ、程よい硬さの滑らかペン先…と思わず購入したくなるトコが沢山ありますが、
使えるインクがカートリッジのみ…しかもヨーロッパタイプのミニサイズしか使えないという、インク選択を制限してしまう…インク沼にハマってしまった方々にとっては、致命的なデメリットがあります。
そんな大問題を解決してくれた秘密兵器がコレ!
‘カヴェコ’の‘ミニコンバータ’
もちろんカヴェコの万年筆用のコンバータですが、カヴェコ自体がヨーロッパタイプのインクカートリッジを採用してることと、元々小さめサイズの万年筆が多いカヴェコ用なので、コンバータも小さめの…
デルタのヴィンテージシリーズにも使えるとの情報もあったので、試しに購入してみたら…これがピッタリ!
今のとこインクの漏れもなく、順調にペン先にインクを供給してくれてます。
そして、このミニコンバータに入れたインクは、ペリカン エーデルシュタインの2017年限定の‘スモーキークオーツ’…ここ最近の1番のお気に入りインクです。
Fニヴの細字で書くと、濃いブラウンが際立つ感じがしますが、少し黄色味も入っているせいか、見ててキツい感じしない、良い感じの色になります。
ブラウンとアンバーのマーブル模様のペン軸とも相性バッチリ!…お気に入りの1本になりそうです。
デルタのヴィンテージシリーズ…‘プリマベーラ’と‘アニマ’…まだまだ増殖していきそうな予感がします。