今回は、‘DELTA Dolcevita Oro’ シルバートリムのご紹介です。
Oro(オーロ)とは、イタリア語で「黄金」という意味だそうで、その名のとおり、南イタリアの太陽のような明るいオレンジ色に輝く万年筆です。
1年ほど前、イタリアに住んでいる友人が日本に帰って来た時にお土産で頂いた万年筆です。
…お土産と言っても、日本に帰って来る機会にと友人に頼んで、イタリアの万年筆で何か良さそうなモノをと予算を話して買って来てもらったモノです。
まさか、こんなに高価なモノをと思ったのですが…友人曰く、ちゃんと予算内での購入だったそうで、お釣りもユーロ通貨で一緒に付いて来ました…日本との価格差にかなりビックリしました。
日本では、2010年頃に200本限定で発売されて、その後も何度か…昨年2016年にもスリムタイプが限定販売されました。
日本で発売されたオーロは、オレンジ色の軸にゴールドのバーメイルでしたが、
こちらのオーロは、オレンジ色の軸にシルバーの組み合わせ…日本では未だ発売されてない?のか⁇…
ドルチェビータ オーロ は、デルタの代表作‘ドルチェビータ’の黒キャップを軸色と同じオレンジ色のレジンにしたモノ…それだけに、まぁー派手!
その眩しいばかりのオールオレンジ模様にシルバーのクリップとトリム…
40代後半のオッちゃんが使うには、かなり派手で、この上なく不釣合いなのですが、、、オレンジ好きの自分としては、、、そんな事はお構い無しに嬉々として頂戴いたしました。
手に取ってみると…この万年筆、かなりデカイ!
長さは、ペリカンM800シリーズより少しだけ短いのですが、軸径の太さはオーロの方がひと回り大きい…
マーマレードの様な明るいオレンジ色の軸も相まって見た目もかなりデカく感じます。
インクは、カートリッジとコンバーターが使える両用式でしたので…早速、手元にあるボトルインクからインクを入れて試し書き…
結果は、ガリガリのカスレまくりでした…残念…ハハッ…。
後日、ペンドクターの宍倉さんのペンクリニックに持ち込んで、調整をお願いしたのですが、
ペン先がズレてる上に開き気味になってる為、インクの通りが悪くなってるのが、ガリガリ、カスレの原因…少し時間がかかってしまいましたが、書き味を確認させてもらいながら調整してもらいました。
調整後、宍倉さんから手渡されたオーロは、まさに見違える様な書き心地に生まれ変わってました。
宍倉さん…その節は、大変ありがとうございました。
14金 Fニヴのペン先は、少し硬めですが、滑らかな書き味…軟らかいペン先も好きですが…硬めのペン先でも、滑る様な書き味に仕上げてもらうと、程よい執筆感が味わえて、くすぐられる様な快感が…チト変態チックになりましたが…常用の万年筆としてガシガシ使うなら、これくらい硬いペン先の方が良いかもしれません…。
インクは、‘ペリカン4001ターコイズ’を選択してみました。
オーロのオレンジ軸と反対色(補色)のターコイズブルーの組み合わせは、ポップな感じがして、とても元気が出ます。
また、これからの暑い季節…ペリカンの少しグリーンの入ったターコイズブルーのインクは、鮮やかで、夏の海の様な色にも見えて…オーロの太陽の様なオレンジと合わせると一気に南国気分にも…。
さて…先程、実用的な万年筆と書いてしまいましたが…やはり、オッちゃんには、人前で使うには少し…いや、かなり抵抗があります。
仕事でガシガシ使うというよりも…実際は1人でコソコソとニヤニヤしながら使う万年筆となっています。
見た目の明るさとは裏腹に可愛そうな気もしますが…日の当たる場所で使う事は今後あるのか…今のトコそんな勇気は自分には微塵もありませんので、当分は…。
とりあえず、ブログでこっそりお披露目で許してもらおうと思います。