![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/69/6c/e8975ea93459b1aafc0e14f7a524d978.jpg)
天国にいる(として)かれは皮肉っぽく笑い、ゴッホにこう言ったのではないだろうか。
「どうだ。やっぱり俺のほうがお前より上だ」
と申しますのは、文無しのゴーギャンを自宅に呼び寄せたゴッホですが、ゴーギャンは感謝するのでもなく
「お前の絵はナンダ!!」とののしることがあったらしい。
決して心通う中ではなかったが、ゴッホは嬉しくて尽くしたようだ。
しかし、あげくの果て「ごたごた言うなら出て行け!!。そおかここはゴッホのアトリエだったっけ」
とゴーギャンは止めるゴッホを袖にして、タヒチに行った。
と下手なゲス話が浮かんだのです。
ゴッホの作品の一つくらいはどなたもご存知の芸術家ですが、ゴーギャンとなるとそおわ行かない。
ただし絵画に携わる者は、強い個性と主張がある作品に少なからず衝撃を受け影響をされると思う。
私もその一人ですが、残念ながら本物を観ていない。
海外の美術館でも「只今貸出中」と縁がないのです。
(本物を観ないと筆使いや下地・仕上げ等々が判らない)
今回のニュースになった作品もス~と頭に浮かぶのですが、一番観たい作品は
「われわれはどこから来たか、われわれとは何か、われわれはどこへ行くか」
139X375 cm という晩年の大作です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/02/49a9be3f908e070fd3bc32a3806eb2d0.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/a0/5d07f26861c98cdcf1bf6c0b6ebf73d8.jpg)
ゴーギャンの手記を抜粋して紹介しましょう。
「私は死ぬ前に私の全エネルギーをこの作品に注いだ。ひどい境遇の中で、苦痛に満ちた情熱を傾け
なんの修正もいらぬほど明快なヴィジョンを描いたから、急性さは姿を消し、生があふれでている。
・・・・・。」
49歳の時に自殺に失敗し、この作品を描き、55歳で赤貧と人間関係の争いのなかで死亡。
蛇足ながら、壮絶な生きざまに触発されたのか、サマセット‥モームの「月と6ペンス」がある。